ふるさと納税泉佐野市復活か国に裁判で勝訴?

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自治体に寄付することで一部の税金が控除される上に、返礼品として高級霜降り和牛や新鮮な刺身などの贅沢な食材を受け取る事が出来るふるさと納税。泉佐野市の返礼品は他とは一味違い、高額な返礼品を提示して全国から多額の寄付金を集めてきました。

しかし、このふるさと納税をめぐって6月30日に大阪府泉佐野市が国に逆転勝訴するという異例の判決が出ました。

当初は国が優勢でしたが、なぜ逆転勝訴になったのか。そのワケを調べました。

泉佐野市裁判勝訴、なぜ逆転勝訴になったの?

2018年度、ふるさと納税制度により全国最高額となる497億円を募った大阪府泉佐野市の返礼品はダイヤのアクセサリーや他県の高級肉などの攻めた返礼品ばかりでした。一部の有識者からは「趣旨に反していて流石にやりすぎ」「総務省に喧嘩を売っている」と批判されましたが、泉佐野市は批判を受けるたびに持論を繰り広げていきました。

しかし、当時総務大臣を務めていた野田聖子さんを筆頭に具体的なルールを根本的に見直すことになり、高額な返礼品で寄付を募る自治体をふるさと納税制度から除外することを決めました。返礼品を用意する費用が寄付された額の30%を超えた地域を除外することになり、除外候補に泉佐野市と他4自治体が挙がる事態に発展しました。

2019年6月にふるさと納税制度を改正する際には、国側は“泉佐野市の新制度に改定する前の過度な返礼品の提供”を指摘し、泉佐野市をふるさと納税制度の対象地域から除外しました。総務省の勝手な判断に泉佐野市側の怒りは収まらず、直営のふるさと納税ホームページ内で利用者17万人を超えるユーザーに対してアンケートを取りました。

2019年8月26日、泉佐野市の主張を支持したユーザーは8割を超え、このアンケート結果は公表されることになりました。泉佐野市は“改正前の返礼品が原因で対象地域から除外されるのは違法だ”として処分取り消しを求める裁判を起こしていました。

しかし大阪高裁に訴えを退けられ、約1年間にわたり泉佐野市は不服を訴え続けていました。最高裁は2020年6月30日、過去の寄付金や返礼品についてまで問題に挙げることは「無効」として大阪高裁の判決を破棄しました。そして、ふるさと納税制度から泉佐野市を除外処分にしたことを取り消す異例の“逆転勝訴”という形で裁判は終わりました。

泉佐野市の千代松大耕市長は「全面的に認めていただき、ほっとしている。1日も早くふるさと納税を復活させられるよう進めていきたい」と話しました。

泉佐野市 お得なふるさと納税復活?返礼品は決まってる?

名産品や高級品が多い地域と言うと、北海道の海産物や博多のもつ鍋など本場のグルメを思い浮かべますが自治体別データによると、ふるさと納税の受入額ナンバーワンは大阪府泉佐野市という意外な地域でした。

また、1つの自治体が100億円以上のふるさと納税金額を叩き出したのも日本で初めて泉佐野市がやり遂げました。しかし過去の泉佐野市の返礼品を見てみると、大阪府の名産ではない返礼品が数多く見受けられました。

北海道の海産物や、和歌山名産の桃など全国各地の美味しいものだけではなく、日本中で売られているお酒や航空会社で使用可能のポイントまでもが返礼品として扱われていました。

2014年6月、泉佐野市は地元の関西国際空港を拠点とする格安航空会社の「Peach」の航空券を購入できるポイントを返礼品にしました。

格安航空会社はチケットが空席連動性になっており、席代が固定料金ではないため“航空券”という形で返礼品にすることが出来ませんでした。

ふるさと納税制度が出来た当初は担当している職員が他の事業を兼務していたため、泉佐野市は関西国際空港を盛り上げるために日本で初めてポイントを返礼品として追加する事を決めました。

結果は、前年比10倍というとんでもない経済効果を生み出し、一気に全国からの注目を集めました。

その他にも総額100億円のアマゾンギフト券を贈る企画を実施したり、自転車・ダイヤのアクセサリー・家電・パソコンなどの高額な返礼品を用意しており、力を注いでいました。

現代は地方分権で、ふるさと納税に関する殆どのルールを地方のやり方で進めている自治体が多いですが泉佐野市の頑張りすぎた返礼品目当てに税収が一方的に傾く事に対しての不満が募り、総務省からの“除外処分”という重すぎる代償を受けることとなりました。

泉佐野市は6月30日時点では「いったん寄付をお休みする」としていますが、いつかまたユーザーが楽しくなるような返礼品を考えてくれることでしょう。

まとめ

豪華な返礼品が飛び交っていた“ふるさと納税全盛期”は、もう戻ってくることはないかもしれません。

ですが、全国最高額の寄付金を募った泉佐野市の発想力はずば抜けているので、今後もユーザーを楽しませる返礼品を考えてくれることでしょう。しかし、ふるさと納税は寄付したお礼としてその土地の特産品などが贈られてくることを楽しみにしたサービスというイメージが強い人が多いと思います。

今後は正しく節度を持って寄付をしたり各都道府県の料理やギフトに触れてみたいですね。

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