八ツ橋元祖はどっち?なぜ元祖争いするのかそれどころじゃないのでは?

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京都で定番の土産は、「八ッ橋」で、米粉をこねて、砂糖とニッキ(シナモン)を加え、蒸したものを薄く伸ばして焼いた焼き菓子です。

1960年代に生まれた「生八ッ橋」は、蒸して薄く伸ばした生地を焼かない生地です。「生八ッ橋」は、生地だけのものと、二つ折りにして餡を包んだものがあります。

京都観光をして、京土産に菓子類を購入する人は96%いて、八ッ橋の売り上げは、菓子類全体の45.6%(生八ッ橋24.5%、八ッ橋21.1%)を占めます。

八ッ橋の売り上げは、京都の観光客の増減により変化していますが、去年は100億円を超えています。京都八ッ橋商工業協同組合に所属する製造業者は、14社あり、約100億円をわけています。

2018年6月4日に、「井筒八ッ橋本舗」が、「聖護院八ッ橋総本店」を、不正競争防止法に基づいて、京都地方裁判所へ提訴しました。

なぜ八ツ橋元祖争いが起きている?どういうこと?

「井筒八ッ橋本舗」が、「聖護院八ッ橋総本店」を、不正競争防止法で京都地方裁判所で訴訟を起こした理由を調べました。

「聖護院八ツ橋総本店」が、約10年以上前から、ホームページで八ッ橋の発祥を発表しています。発祥は1689年(元禄2年)で、聖護院の森の茶店で「八ッ橋」の販売を始めたと宣伝しています。

「聖護院八ッ橋総本店」が、「八ッ橋」の由来を、筝曲の祖・八橋検校をしのんで、筝の形の菓子を作ったと宣伝しています。しかし、文献を探しても、八ッ橋を、元禄2年4に食べた記録がありません。根拠がないので、京銘菓八ッ橋工業協同組合は、元禄2年という年代の表記の中止を求めました。

しかし、協同組合の要請に従わず、「聖護院八ッ橋総本店」は、八ッ橋を元禄2年に販売したとホームページで宣伝を続けています。そのため、「井筒八ッ橋本舗」が、記事の差し止めを求めて提訴しました。

創業は、「聖護院八ッ橋総本店」が1689年(元禄2年)で、「井筒八ッ橋本舗」が1805年(文化2年)です。「聖護院八ッ橋総本店」のほうが、116年早く創業しています。

いつまで元祖争いを続けるのか?それどころじゃない?

京都の和菓子の中で、八ッ橋は最も人気が高く、売り上げ規模100億円あり、14社で分けています。八ッ橋の元祖と宣伝することで、「聖護院八ッ橋総本店」の売り上げが伸びると、他のメーカーの売り上げが下がります。

「井筒八ッ橋本舗」としては、「聖護院八ッ橋総本店」が元祖であると認定されると、「聖護院八ッ橋総本店」の売り上げが伸び、その影響を受けて、「井筒八ッ橋本舗」の売り上げが減少します。「根拠のない」間違った内容の宣伝により、売り上げが落ちるということで、「井筒八ッ橋本舗」が訴訟に踏み切りました。

2020年6月10日に、京都地裁の久留島群一裁判長は、「井筒八ッ橋本舗」の、表示差し止めと600万円の損害賠償の訴訟に、請求を棄却しました。「聖護院八ッ橋総本店」が勝つ結果になりました。

久留島裁判長の判決理由は、創業年の根拠に八橋検校を由来とするのは、「全てにわたり、誤りという確実な証拠がない」と指摘しました。「表示が商品選択を左右するとまでは言えない」と結論付けました。大昔のことで、証拠が無いので、間違っていると判定できないのです。

「井筒八ッ橋本舗」の代理人弁護士は、控訴を検討すると言っています。訴訟が継続すると、「聖護院八ッ橋総本店」と「井筒八ッ橋本舗」の元祖争いは、今後も続きます。

八ッ橋の元祖争いの中、2020年4月から新型コロナウイルスの感染拡大による、移動の自粛を要請されました。国内外から京都への観光客が激減しました。

観光客が激減すると、京都を代表する銘菓の「八ッ橋」の売り上げも激減します。「井筒八ッ橋本舗」の津田純一会長兼社長は、2020年6月7日のインタビューで、現在の状況を話しています。

記者の質問「売り上げはどうですか」に対して、会長は「今春(2020年)の売り上げは、例年のおよそ8割減です。開店休業ならいいですが、休店休業の状態です。開けているのは、祇園本店と嵯峨野店のみで、億単位の赤字です」と言っています。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響は、「聖護院八ツ橋総本店」にも、同様に影響しています。2020年4月8日から、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、一部商品の製造ラインを停止し、店舗の営業時間を短縮または休業しました。

聖護院八ッ橋総本店の、新型コロナウイルス感染症による損失も、億単位と思われます。億単位の損失で、訴訟どころではなくなりました。八ッ橋の由来には、八橋検校の他に、伊勢物語の「かきつばた」の舞台「三河国八橋」にちなむという説もあります。

1689年創業の老舗には、他に「本家西尾八ッ橋」と「本家八ッ橋」の2社があります。2社は「八ッ橋」は、琴ではなく、「三河国八橋」の橋の形にした菓子だと言っています。「本家西尾八ッ橋」と「本家八ッ橋」に対しては、「井筒八ッ橋本舗」は訴訟をしていません。

まとめ

TWITTERを見ると、八ッ橋は、「本家西尾八ッ橋」が、最初に作ったという意見もあり、訴訟は話題作りでやってるとの意見もあります。

新型コロナウイルス感染症が、早く収束して、京都に観光客が戻り、「八つ橋」が沢山売れることを祈っています。

八ッ橋メーカー億単位の赤字のわけ?倒産も?観光客激減が影響か?
京都の観光土産と言えば、菓子類が多く、八つ橋が土産の約4割(生八つ橋と八つ橋で、ほぼ半々)を占めています。八ッ橋の売り上げの大部分は、観光客の京都土産です。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために、外国からのインバウンドが無くなり、国内は...

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