ソフトバンクグループなぜ大きな赤字を出した? 経営は大丈夫か?

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ソフトバンクグループは、自動運転から不動産まで、各種の業種に幅広く投資しています。孫正義会長兼社長は、「人工知能(AI)を産業に再定義する」会社に投資している。」と言っています。

ソフトバンクグループ(SBG)は、2020年3月期の連結最終損益を発表しました。

2020年5月18日に開催された、2020年3月期決算説明会で、2019年度の当期純利益が9千6百億円の赤字であると発表しました。また、SBGから、大物経営者が、取締役から離脱しました。

2020年5月18日に、中国ネット通販大手アリババグループの創業者、ジャック・マー氏(55)の取締役退任が発表されました。ソフトバンクグループの経営状態について調査し、今後のソフトバンクグループの経営は大丈夫か予測しました。

ソフトバンクグループ近年の決算、経営状況は?

2020年3月期の営業損失(国際会計基準)は、純損益が9千6百億円の赤字でした。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大もあり、米「ウイーワーク」が、多額の損失を出しました。BGの2018年度が1兆4千億円の利益でしたから、ウイーワークが大幅な減益の原因になりました。「ウイーワーク」が本社を置くニューヨークで新型コロナウイルスが、感染爆発しました。他の大都市でも、外出禁止の動きが広がり、ウイーワークの扱っているオフィスの需要が急減しました。「ウイーワーク」のオフィス収入減や社債の利回りの上昇による利息負担が、SBGの業績に悪影響を与えました。

SBGが投資している米配車サービス「ウーバー・テクノロジーズ」や共用オフィス「ウイーワーク」などの評価額の大幅な落ち込みも、SBGの減益に影響しています。2020年3月27には、SBGが投資している英衛星通信企業「ワンウエブ」が、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を申請しました。孫正義氏は、投資している会社について、「(全88社)のうち15社は破産するだろうが、他の15社が成功して大きな価値を出してくれる」と言っています。ファンドの運営には、問題ないと強調しています。

今季赤字になったのはなぜ?

SBGは、運用額10兆円の「ビジョン・ファンド」第1号で100社以上の、多くの分野の企業に出資しています。SBGの赤字は、投資している企業の評価引き下げのためです。その中で、最も大きいのは、ウイーワークの赤字によるものです。英衛星通信企業「ワンウエブ」の破綻でも、大きな損失を出しました。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による株価の下落により、保有株式の評価が下がっています。

ソフトバンクの日本国内の電話事業は、スマートフォンや光回線サービスの契約数増により増収増益で好調です。ソフトバンクグループは、中国アリババ集団の保有株式の一部から、1兆2500億円を現金化し、自社株買いや財務基盤を強化しました。

米国の通信会社スプリントは、2020年4月1日に、T-Mobile USと合併し、SBGの連結対象から外れています。SPGは、その他に優良資産も多数所有しています。SBGの投資の中で、英国半導体設計のARMホールディングスは成功例と言えます。M&Aの専門家は、「ARMはソフトバンクの金の卵、入札が始まれば高い値段がつくだろう。」と言っています。

孫正義氏は、「どの保有資産をどういう形で資金調達に使うか、色々な選択肢をもって考えていきたい」と言っています。SPGの赤字は、一時的なものだと思われます。ワクチンができて、新型コロナウイルス感染症を克服し、本格的に経済活動が行われるようになると、株価が上昇して、業績の向上することが予想されます。

今後ソフトバンクはどこに向かうのか?復活出来る?

10兆円ファンドとして話題になった、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」1号の出資先が不振であるため、2号は出資者が思うように集まっていません。ソフトバンク・ビジョン・ファンド」2号の目標1080億ドルに対して、出資者はソフトバンクグループの380億ドルのみです。

サウジアラビアのファンドPIFは、ファンド1の成功がなければ、追加出資しないと言っています。PIFはファンド1に450億ドルを出資し、89億ドルの損失を計上しています。ファンド1で利益を出さないと、PIFは出資しないと思います。

ウイーワークは、2019年末時点で、世界140都市に739か所のシェアオフィスを運営しています。2021年までに1000か所に増やす予定です。加入者は2023年までに100万人を見込んでいます。新規株式公開(IPO)でつまずいたウイーワークは、経営立て直しのために、2020年2月に、サンディーブ・マサラニ氏をCEOに迎えました。

サンディーブ・マサラニ氏は、米ショッピングモール運営大手ゼネラル・グロース・プロパティーズ(GGP)のCEOとして活躍し、不動産会社再建のプロと言われています。ウイーワークは、2021年には黒字化を目指していて、計画通りに黒字化すれば、SBGの復活が期待できます。

まとめ

SBGは、2020年5月に発表した2019年度の決算で、多額な赤字決算を発表しました。投資事業において、ウイーワークが損害をだしたのに加えて、新型コロナウイルス感染症による、投資した会社の株価の暴落によるものです。

今回の決算で膿を出し切れば、今後新型コロナウイルス感染症の克服すると、株価が上昇すると思われます。その時にSBGの業績の上向くことが期待できます。

孫正義氏は、「1929年に起きた世界恐慌は、自動車や電化製品などの当時の新産業が牽引し、回復した。現在の状況も同様に、オンライン医療を始めとする新たなテクノロジーが牽引するのではないか。ビジョンはぶらさずに未来へ向かっていきたい。この危機はむしろ、新しい時代へのパラダイムシフトを加速させると捉え、今後も挑戦していきたい」と決算説明会で話しています。

ソフトバンクの目指しているAIを中心にする世界が実現され、ソフトバンクの業績の向上することを期待しています。

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