10万円のオンライン給付、ちゃんと給付されるのか、課題は? 

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2020年4月20日に、「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」として、家計への支援のために、国民への特別給付金10万円の支給が決定しました。給付事業費は12兆7千億円です。

対象者は、2020年4月27日に、住民基本台帳に記載されている人で、受給権者は、世帯主になっています。給付の申請は、郵送申請方式とオンライン申請方式があります。実施主体は市区町村で、郵送申請方式は市区町村へ振込先口座の確認書類と本人確認書類の写しを市町村に郵送します。

オンライン申請方式は、マイナンバーカード所有者が利用可能で、マイポータルから振込先口座の確認書類をアップロードします。オンライン申請は、ネットを利用するため、簡単に早く申請できると言われていました。しかし、オンライン申請で各種の問題点が生じています。

10万円給付が始まり発生した問題点?

10万円の給付は、5月1日からオンライン申請が開始されました。オンライン申請には、マイナンバーカードの前もって入手が必要です。2020年3月におけるマイナンバーカードの普及率は、約16%でした。マイナンバーカードの入手は、申請から約1カ月かかるので、今回の申請のためには時間がかかりすぎます。

5月1日にオンライン申請が開始されてから、マイナンバーカードのパスワードを忘れた人が、再設定のために役所に押しかけ、役所が3密の環境になっています。マイナンバーカードを保持している人は、5月初めから申請を行っています。申請して約10後の5月の中頃に10万円をもらっています。しかし、5月末でも、マイナンバーカードによる申請書類に不備があり、10万円が払い込まれていない人もいます。

オンライン申請が始まって生じた問題点は、3点あります。

  1. マイナンバーカードのパスワードを忘れた人が多い。役所の窓口に、パスワードの再設定のため、人が押し寄せて、職員が疲弊しています。
  2. オンライン申請を受け付けるマイポータルでシステム障害が多発しています。
  3. オンライン申請された申請内容に不備が多い。

オンライン申請するマイポータルシステムは、申請のためのアクセスが殺到し、障害が多発しました。混雑により、申請情報の入手に時間がかかる問題もあり、2時間以上かかった人もいました。

市区町村の役所では、マイポータルから転送されてくる情報を、紙に出力します。紙資料と住民基本台帳を照合して、間違いの有無と添付の必要書類をチェックしています。チェックに時間がかかっています。

マイナンバーカードと住民基本台帳が連携していないので、役所の職員の負担が大きいのが問題です。添付資料に間違いとか不備なものも多くあり、職員が電話で再提出を依頼しています。

間違った申請や不正な申請をチェックできず、二重払いが、大阪府寝屋川市で993世帯2億1960万円、北海道室蘭市で18世帯390万円、福島県天栄市で375世帯1億1620万円、茨城県取手市2世帯50万円など、多くの役所で発生しています。

間違って二重給付されたお金を引き出すと、詐欺罪、窃盗罪、返金しないと占有離脱物横領罪に当たる可能性もあり、注意が必要です。

問題点は改善されるのか?

特別給付金10万円を迅速に給付できると、政府が推奨していたオンライン申請に多くの問題点のあることが分かりました。

2020年5月26日の時点で、少なくとも28の自治体で、オンライン申請を中止しました。中止した自治体には、岡山県岡山市(72万人)、東京都足立区(67万人)、東京都八王子市(58万人)、東京都杉並区(56万人)、大阪府東大阪市(50万人)、岡山県倉敷市(48万人)、広島県福山市(46万人)などがあります。

オンライン申請をするさいは、住んでいる自治体が受けつけていることを確認することが必要です。郵送申請方式は、市区町村から郵送された申請書類に振込先口座を記入し、振込先口座の確認書類と本人確認書類の写しを市区町村に返送します。

自治体により、申請書類の郵送される日にバラツキがありますが。遅くとも5月中には送られ、受付期間は受付開始から3カ月になっています。

給付目途はいつ頃になる?ちゃんと給付されるの?

現金10万円を給付する「特別定額給付金」は、殆どの自治体で5月中に支給を開始しています。しかし、一部の自治体で6月にずれ込んでいます。

東京都では、世田谷区、練馬区、足立区他(6月上旬)、大田区、板橋区、江東区他(6月中旬)、江戸川区(6月下旬)など、支給開始時期が6月にずれ込む多くの区があります。入金は申請してから10日で、10万円が口座に振り込まれます。

遅くなると、給付されるのが、7月以降になります。「特別定額給付金」の自治体による事務処理は、人海作戦によるところが多いので、人口の多い自治体ほど、事務処理に時間がかります。給付が遅くなる傾向が認められます。

まとめ

「特別定額給付金」でマイナンバーカードに注目が集まりました。写真付きの「身分証明書」位しかメリットの無かったカードで、約16%の普及率でした。マイナンバーカードは、2020年9月からマイナンバーカードと「マイナポイント」を使ったポイント還元施策が始まります。

マイナンバーカードを作るのは、役所で申請する方法とパソコン、スマホ、郵便、証明用写真機から申請して作る方法があります。申請からマイナンバーカードを入手するまでには、約1カ月かかりますので、今回の「特別定額給付金」には遅いですが、今後のために作成しておくと良いと思います。

「特別定額給付金」の申請は、3カ月の期限があるので、忘れずにオンラインまたは郵送により申請して、有効に使われることを祈っています。

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