台湾鉄道脱線の原因は?列車の開通再開はいつになる?台湾鉄道は脱線が多いのか?

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2021年4月2日午前9時30分(日本時間午前10時30分)ごろ、台湾鉄道管理局(台鉄)が運行する特急列車が、台湾東部・花蓮県で脱線し、車両が大破し、運転士ら乗務員2名を含む50人が死亡し、重軽傷者146名になりました。

日本人は50代男性と20代女性の親子が同列車に乗っていて軽傷を負いました。台湾外交部によるとフランス人1名が死亡し、オーストラリア人1名の負傷がありました。列車はトンネルの入口部分で大破し、狭い場所で救助活動に難攻しました。

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脱線の原因

脱線した特急列車は8両編成の「タロコ号」で、台北新北市・樹林駅から東部台東県・台東駅へ向かっていました。線路脇の斜面に停車していた工事用車両が線路内に落下し、列車が避けきれず、突っ込んで脱線しました。現地警察は「工事車両のサイドブレーキのかけ忘れまたは故障していた可能性がある」として、関係者から事情聴取しています。

4月2日は、彼岸「清明節」の4連休の初日で、墓参りのために帰郷する乗客や観光客で混みあっていました。全部で492人の乗客が乗っていました。脱線した列車に乗っていた乗客は、「突然急ブレーキがかかった。その後、乗っていた車両が後ろの車両に押された」と話しています。

事故現場は正面にトンネルがあり、右側に工事車両が落下した崖があり、線路は緩やかにカーブしていて、列車が線路上の工事車両を確認してからでは、ブレーキが間に合わなかったと思われます。

列車の車掌は、一時社内に閉じ込められ救出されたあと、取材に対し「列車は満席で、席がなく立っている乗客もいた」と話し、事故の状況は「詳しい状況はまだ分からない。突然、緊急ブレーキがかかって列車が止まった」と話していました。大勢の客で混雑していて、突然事故が発生したことを物語っています。

「台湾で史上最悪の列車事故」と報じられた今回の事故の救助活動は、4月2日の夜までに終了しました。今後は事故原因の調査に合わせて、車両を解体し、1週間程度で運転再開する予定だと伝えています。

2021年4月2日に事故を起こした「タロコ号」は、日立製作所笠戸事業所(山口県下松市)で製造されたTEMU1000型電車で、JR九州の特急「かもめ」に使用されている885系特急型電車の兄弟車両です。車体を傾けることで乗り心地の悪化を防いで、カーブを高速で通過できる振り子装置付きの車両です。

台鉄のTEMU1000型電車は、2007年から営業運転を開始し、「タロコ号」は台北と台湾東部・花蓮方面を連絡しています。営業最高速度は130km/時です。所要時間を3割程度短縮しています。平成18年から28年にかけて、64両納入しています。

「タロコ号」の名前は、沿線にあるタロコ国家公園に由来します。太魯閣(タロコ)国立公園は、台湾の国立公園です。公園内のタロコ渓谷は、大理石が浸食された奇岩怪石と水の美しさで人気のある観光地です。

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過去の台湾の列車事故

2018年10月21日16時50分ごろに台湾鉄路管理局(台鉄)の宜蘭線新馬駅-蘇澳新駅間で発生した、宜蘭線普悠瑪号脱線事故(イーランせんプユマごうだっせんじこ)があります。乗客18名が死亡し、215名が負傷しました。

2018年の事故は、10月21日14時50分に、台東行き自強号が、樹林(新北市)を出発しました。乗客は定員372席に対して、366名でほぼ満席状態でした。列車にトラブルがあり、宜蘭駅で応急点検して、宜蘭駅を15分遅れて出発しました。

冬山駅を通過後、速度超過の状態になり、新馬駅の急カーブを曲がり切れずに脱線しまし、18名が死亡し、215名が負傷しました。

2018年に脱線した車両は、日本車両製造のTEMU2000型で、2013年から営業運転をしていました。台湾鉄路には、自動列車防護装置(ATP)が導入されていて、この車両にも搭載されていましたが、事故当時は運転士が故障と勘違いして切られていました。

2018年の列車脱線事故の最終報告書が、2020年10月に発表され、事故は車両の不具合、安全装置を故障していると思い込んだ運転士のスピード超過によるものと報告されました。管理機関の教育不足、整備の先送り、故障に気付かないなど不具合が重なったことによると結論付けました。

1981年3月8日の列車事故は、新竹市の踏切でダンプカーと衝突し、EMU100型電車・自強号が、鉄橋下に転落し、乗客乗員30名が死亡し、130名が負傷しました。

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まとめ

過去の台湾の列車事故は、1981年3月8日のダンプカーとの衝突事故(死者30名、負傷者130名)、2018年10月21日の脱線事故(死者18名、負傷者215名)がありました。

2007年に宜蘭県で普通列車と試運転中の列車が衝突し、5名が死亡しました。亜里山で観光用登山鉄道で、2011年に列車の脱線事故で5名が死亡し、2003年の転覆事故で17名が死亡し150人以上が負傷しています。

今回の2021年4月2日の事故(死者50名、146名)が、台湾の鉄道事故で、最も多くの犠牲者を出した事故になりました。台湾において、徹底的な事故原因の究明が行われています。

列車事故で亡くなられた方へのご冥福をお祈りし、被害に遭われた方に対しお見舞いを申し上げます。

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