本来ならば言葉を発しない、モノや生物の声が聞こえるという感覚を持つ主人公・萌子美。そんな彼女の成長を描いてきたドラマ「モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~」が、ついに最終回を迎えました。
突然モノの声を失ってしまったことで、慣れない静寂に心が潰されそうな萌子美。そんな中発生したトミー行方不明事件をきっかけに、再びモノの声を取り戻しました。
普段の自分を取り戻した萌子美だけでなく、それぞれが転機を迎えた清水家。どんな結末を迎えることになったのか、ご紹介していきます。
モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~ 第10話公式あらすじ予告
行方がわからなくなったぬいぐるみのトミーを捜すため、清水萌子美(小芝風花)は木々たちに居場所を知らないか問いかける。すると、萌子美の祈りが通じたのか、再びモノたちの声が聞こえるように。木々たちに導かれ、萌子美はついにトミーとの再会を果たす。
帰宅した萌子美は以前にも増して積極的になる。職場に復帰し、仕事に行く前に岸田佑矢(加藤清史郎)とジョギングを開始。そこにはある思いが秘められていて…。父の伸寛(田辺誠一)も山梨への移住に向け、不要なものを処分し始める。千華子(富田靖子)はいまだ東京から離れる気はなく、伸寛は1人でも田舎暮らしを始めるという。「もちろん、一緒に来てほしい」そんな夫の言葉に心揺れる千華子だった。
そして役者志望の佑矢は夢を叶えるため、新たな挑戦を始めることにする。これまでのように頻繁に会えなくなるとわかるが、夢に向かって頑張る佑矢を萌子美は応援する。当の萌子美は新たな目標ができたことを家族に報告。萌子美の決意を伸寛や祖父の須田観(橋爪功)は応援するが、千華子はいつもの癖で萌子美を不安がらせることを言ってしまう。兄の俊祐(工藤阿須加)も妹の成長を目の当たりにして、複雑な思いを抱く。
そんな中、千華子は少しずつ父・観との関係を改善していく。娘に優しくされた観はなぜ音信不通だった千華子たちの前に現れたのか、真相を明かす。一方、萌子美や伸寛の前向きな姿に感化された俊祐も自分の本当の夢と向き合い始める。萌子美たちが大きく進化していく。
<引用>モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~ 公式
モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~ 第10話ロケ地
金井加里神社 山梨県甲州市塩山下小田原1011
萌子美と俊祐がトミーを見つけた神社
公式HP:
引地台公園 神奈川県大和市柳橋4-5000
萌子美と佑矢がジョギングをしていた公園
公式HP:
山梨県苗吹川フルーツ公園 駐車場付近 山梨県山梨市江曽原1488
バスを降りた俊祐を佑矢が迎えに来た「浜名湖東」バス停
公式HP:

塩山下小田原の道路 山梨県甲州市塩山下小田原
伸寛への元へと向かった千華子が、2人で腕を組んで歩いていた道
大和市ふれあいの森 神奈川県大和市下草柳552
樹木の診断作業をしていた萌子美と佑矢が再会した公園
公式HP:
モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~ 第10話撮影協力一覧(エンドロール)
株式会社 ふじ花園 山梨家並保存会もしもしの家
大和市 大和フィルムコミッション
大和市引地台公園 大和市ふれあいの森
青梅市観光協会 山梨県苗吹川フルーツ公園 山梨交通
モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~ 第10話の感想
萌子美が再びトミーの声を聞けなくなってしまったときには、少々心配しましたが、自立を告げたときの千華子の反応と、「樹木医という目標を見つけたからではないか」という観のセリフで納得ができました。
心配だからと自分の手の届くところに置き続けるのは簡単です。でも、その成長を見守り一歩引くのも親の役目なのかもしれないですね。萌子美がトミーとの別れ、千華子への感謝の言葉と共に家を出るシーンは、互いの成長がとてもよく伝わっていましたね。
そんな萌子美に触発されたかのように、自分が納得できるまで芝居に挑戦してみようと決めた俊祐。戻ってきたその表情は、何か吹っ切れたような、それでいて達成感を得たようなものでしたね。
子どもたち2人の成長に自分自身を見つめ直した千華子。観との関係を修復させ、伸寛の元へと向かったその表情にも、前向きな明るさを感じましたね。
淋しさを感じてやってきた観。新たな恋の予感に、また1人別の道へと進んだようですね。千華子としては複雑な心境なのかもしれませんが、娘に依存するわけではない生き方としては、理想的なのかもしれないですね。
故郷へ帰り劇団を立ち上げた佑矢と萌子美の再会は、そこから共に歩き始めるという、よくある展開ではありませんでした。
一時は亀裂が生じていたかのようだった清水家も、“家族”という帰る場所を持ちながら、それぞれが見つけた目標に向かって歩んでいくという未来ある形になっていました。
お互いが必要としながらも、相手の今を大切にそれぞれの道を歩むという関係性。“離れていても心はひとつ”という、今の時代にとってのメッセージが込められているようで、素敵なラストでした。









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