コロプラ任天堂裁判訴訟理由や経緯は?何が問題?まとめ

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2021年4月21日、任天堂によるアプリ「白猫プロジェクト」に対する特許訴訟の損害賠償請求金額を96億9900万円(および遅滞損害金)に増額したと、コロプラから発表されました。

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一連の騒動

コロプラが4月21日に公開した内容によると、任天堂から損害賠償請求金額を増額する「訴えの変更申立書」が提出されたということです。変更前は49億5千万円及び遅延存在金だったのが、96億9900万円に増額されました。変更理由は訴訟の提起後の時間経過により請求金額を増額したものです。

特許訴訟は2018年1月10日に、任天堂よりコロプラに対して提起されたものでアプリ「白猫プロジェクト」の一部操作方法が特許権侵害をしていると訴え、損害賠償、同タイトルの生産、使用等の差し止め請求を提起しています。

本件に関する裁判は継続中で、コロプラは「当社のゲームが、任天堂の特許権を侵害する事実は一切ないものと確信しており、その見解の正当性を主張していく方針です」とコメントしています。

コロプラは、2008年に馬場功淳社長が創業した会社です。馬場功淳社長は、KLabに勤務しているとき、副業で位置ゲー「コロニーな生活」を提供していました。ゲームが人気化したため独立し、サイト名「コロニーな生活☆PLUS」の愛称「コロプラ」を社名にしました。

コロプラは、2012年12月13日に、東京証券取引所マザーズに上場し、2014年4月22日に東京証券取引所第一部に市場変更されました。2020年9月3日現在の資本金65億3600万円、売上高は連結457億円、単独390億円、純利益は連結79億円、単独73億円です。携帯電話またはスマートフォン向けゲームアプリを提供しています。

馬場功淳社長は、1978年1月7日生れ、兵庫県伊丹市出身、九州工業大学大学院中退の実業家です。都城工業高等専門学校卒業し、九州工業大学情報工学部知能情報学科に編入され、大学院博士課程中退しました。2003年、ケイ・ラボラトリー(KLab)に入社し、2007年にグリー株式会社に転職し、2008年コロプラを設立しました。2017年にフォーブス日本長者番付50位になりました。

任天堂は、1989年に創業して花札やトランプの製造・販売をしていました。1970年後期から家庭用と業務用のコンピューターゲーム機の開発を開始しました。1983年発売の「ファミリーコンピューター」用のゲームソフト「スーパーマリオブラザーズ」が世界的に大ヒットしました。2020年3月現在の資本金100億円、純利益が連結2586億円、単独2108億円です。代表取締役社長は古川俊太郎です。

古川俊太郎社長は、1972年1月10日生れ、東京都出身、早稲田大学政治経済学部卒業の実業家です。東京都立国立高等学校から早稲田大学政治経済学部を卒業し任天堂に入社しました。経理畑を歩み、ドイツの欧州統括会社に約10年間駐在し、2016年取締役になり、2018年6月に第6代の代表取締役社長に就任しました。

◎任天堂の主張

2018年1月10日に、任天堂は、コロプラに対して、特許権侵害によりアプリ「白猫プロジェクト」の生産、使用、電気通信回線を通じた提供等の差し止めを請求し、44億円の損害賠償、遅延損害金を請求しました。

「白猫プロジェクト」は、ぷにコンと呼ぶバーチャルパッドを実装していて、これを使ってゲームを進行させます。画面をタップして攻撃し、連続してタップするとコンボが発動します。SPを消費するとアクションスキルが発動できます。こうした操作が、特許侵害に当たると任天堂は訴訟しています。任天堂が特許侵害と訴えているのは、特許4262217号「ゲームプログラム及びゲーム装置」等に関するものです。

◎コロプラの対応と主張

任天堂とコロプラの裁判は、2021年現在、すでに3年以上続いていて、口頭弁論が行われています。コロプラは、2020年2月に「白猫プロジェクト」の操作方法を変更しました。任天堂が指摘する部分は廃止しています。2020年2月19日に、アプリ「白猫プロジェクト」の操作方法を変更し、アクションスキルとチャージ攻撃の操作方法および内容が変更されました。「指を離すと発動」のスキルが廃止されました。2月19日には、18にわたる職業専用アクションスキル、80以上にわたるキャラに関するスキル等が変更されています。

コロプラは、今後の見通しとして「当社のゲームが任天堂の特許権を侵害する事実は一切無いものと確信しており、その見解の正当性を主張していく方針です」とコメントをしています。

2021年4月21日現在、コロプラの株価は、大幅に下落し、年初来安値を更新しています。任天堂がゲーム特許権侵害の訴訟で損害賠償請求額を引き上げたことが嫌気されています。ゲーム株全般は、巣ごもり需要として好調でしたが、訴訟で請求額を49億5000万円から96億9900万円へ増額されたことが嫌気されています。

まとめ

2018年2月18日に第一回口頭弁論が行われたときに、任天堂が侵害されたと主張する5件の特許は、下記の通りです。
1. タッチパネルでジョイスティックを操作する技術の特許
2. タッチパネルを長押しした後、指を離すと敵キャラを攻撃する操作の特許
3. スリープから復帰する時に確認画面を表示し、スリープ直前の画面から再開する技術の特許
4. ユーザー間で相互フォローし、通信や協力プレイを行う仕組みの特許
5. 障害物でプレイキャラクターが隠されてシルエットで表示する仕組みの特許
の5件です。

任天堂とコロプラの特許訴訟が、解決することを祈っています。

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