今月4日、滋賀県県東近江市の事業所で4月上旬~中旬に発熱や肺炎の症状を訴えた60代と40代の女性2人が、国立感染症研究所の検査でオウム病だったと判明したと発表がありました。
ほかに男女13人に発熱の症状があったといい、職場で集団感染が起きた疑いがあるとされています。
オウム病とは?
オウム病とは、オウム病クラミジアによって引き起こされる感染症です。
名前から想起されるように、病原体であるオウム病クラミジアは鳥に病気を引き起こすリスクがあります。
ペットとして飼育されるオウムやカナリア、インコのみならず、野生の鳩などにも生息しています。
国内の鳥類のうち、およそ20%がオウム病クラミジアを有するといわれており、鳥の体内にいるオウム病クラミジアが人に感染することで、オウム病は発症します。
オウム病は、日本でこれまで感染症法にて4類感染症に指定されており、全数把握対象疾患となっています。
これによると、ここ数年では10件前後の発症例があると報告されています 。
オウム病クラミジアは人に対してのみならず、鳥にも病気を引き起こすことから、オウム病は人畜共通感染症であるとみなされます。
原因は?症状は?
原因
オウム病は、オウム病クラミジアにより引き起こされる感染症です。
オウム病クラミジアは、野生やペットの鳥の体内に生息し、糞と共に体外に排泄されます。
糞が乾燥するとオウム病クラミジアが空気中に漂うようになり、ヒトはこれを吸気と共に吸い込むことから感染します。また餌を口移しすることでも感染します。
気道を介して病原体が入り込むため、肺炎が引き起こされます。
症状
オウム病クラミジアが体内に侵入すると、1〜2週間ほどの潜伏期間の後に症状が出現します。肺炎による気道系の症状が前面に出る場合があります。これらは症状として強くない場合もあります。
症状はインフルエンザに類似しており、突然の発熱と頭痛、筋肉痛、関節痛が出現します。また、激しい咳(痰が混じることもある)を伴うこともしばしばです。
肺の機能が著しく低下した場合には、体内への酸素の取込みが十分でなくなりチアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫色になる状態)が出現することもあります。
オウム病の重症度はさまざまであり、重症化した場合には呼吸窮迫きゅうはく症候群、髄膜炎、ショックなどを生じます。その結果、意識障害や全身の臓器障害を合併して、生命の危機に瀕することもあります。
妊婦は感染したら危ない?
妊婦が感染すると、肺炎や肝炎、敗血症、多臓器不全、胎盤機能の低下による流産や早産などを引き起こし、母体死亡や胎児死亡に至ることがあります。
健康危険情報では「妊婦は、オウム病のハイリスクの可能性があり、妊娠期には鳥類、家畜あるいは飼育動物との不必要な接触は避けるべきである」と注意を呼びかけています。
危険が大きいので避けたいところです。
対処法は?
こればかりは対処法はただ一つですね
「鳥類、家畜、飼育動物との不必要な接触は避けるべき」につきます。
まとめ
昨今ではコロナウイルスもあります。
どんな病気も感染しないことが一番ですね。徹底的に対策して常に健康でいたいですね。
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