抗体カクテル療法とは?効果は?副作用は?薬の値段はいくら?

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2021年8月になり、東京などで新型コロナの重症化を7割防ぐのに効果があると言われる「抗体カクテル療法」が、ホテル療養者に対して始まりました。菅首相と小池知事は8月16日に都内の宿泊療養施設を視察し、「抗体カクテル療法」の実施状況を視察しました。

「抗体カクテル療法」について、菅首相は「対策として大事」と強調し、小池知事は「大きな武器になる」と期待を示しました。

関係者は「2人にとって頼みの綱のワクチンは、デルタ株の出現で効果が微妙になっている。『ワクチン一本足打法』では持たないと「抗体カクテル療法」を新たなアピール材料にしようとしているのです。ただでさえ感染爆発は五輪強行のせいという批判が2人に向かっているのを挽回しょうとしています」と2人の視察理由を説明しています。

8月18日に、大阪府の吉村知事は、新型コロナの感染拡大防止策として「抗体カクテル療法」を始めることを発表しました。吉村知事は「重症化防ぐ重要なポイント。抗体カクテル療法を拡充。限定された範囲の中で効果的に使っていく。」と話しています。

「抗体カクテル療法」は点滴により投与されるため、入院患者、ホテル宿泊療養者に投与されます。特に発症から7日以内の投与で効果があると言われます。

各方面から注目されている「抗体カクテル療法」の効果、副作用などについて調べました。

https://www.pioneer-pcc.jp/archives/12697
https://www.pioneer-pcc.jp/archives/13566
https://www.pioneer-pcc.jp/archives/14865
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抗体カクテル療法とは?効果は?副作用は?

◎抗体カクテル療法とは?効果は?

新型コロナに感染したときの療養先は、自宅療養、宿泊療養、入院の3通りがあります。軽症の場合は、自宅や宿泊療養になります。軽症者が使える薬に「抗体カクテル療法」が承認されました。対象は持病や肥満などの重症化リスクのある軽症、中等症の患者で、入院または宿泊療養の患者です。臨床試験で重症化リスクが7割減ったと言われています。

「抗体カクテル療法」は新型コロナを防止する機構は、
① ウイルスが細胞につくのを抗体が阻止します。
② ウイルスが増殖せず、重症化リスクを防ぎます。

「抗体カクテル療法」は米国・バイオ企業のリジェネロン・ファーマシューティカルズが作った新薬で中外の親会社、スイス・ロシュが開発に協力しました。FDAが2020年11月に緊急許可を出しました。トランプ前大統領に投与したことが知られています。

厚生労働省は7月19日に、中外製薬が申請していた「抗体カクテル療法」を特例承認しました。承認された抗体カクテル療法は、「カシリビマブ」と「イムデビマブ」を使用します。ロシュ社のデータによると、4000人以上に静脈内投与して、入院または死亡リスクを、それぞれ70%、71%低下させました。

中外製薬の奥田修社長は「新型コロナウイルスの流行は複数の変異株の出現により新たな局面を迎えており、一日も早い収束のためには、ワクチンによる新規感染の抑制とともに、感染者に対する治療選択肢の拡充が極めて重要です。(承認された薬の)速やかな供給に向け、日本政府や関連事業者と緊密に協働していきます」とコメントしています。

◎抗体カクテル療法の副作用

抗体カクテル療法は比較的副作用が少ないと言われています。たまに「インフュージョンリアクション(急性輸液反応)」という合併症の発生することがあります。

「インフュージョンリアクション(急性輸液反応)」は、薬剤投与中または投与開始後24時間以内に現れる過敏症です。また投与後に、24時間以内のアレルギー反応として「アナフィラキシー」が報告されています。アレルギー反応が現れる可能性があるので、自宅で療養している患者には、抗体カクテル療法の使用は認められていません。

「インフュージョンリアクション(急性輸液反応)」は、ヒスタミン薬やステロイドの投与により発生頻度を減少できます。

フリーアナウンサーの鈴木杏花さんは抗体カクテル療法に対して「軽症者に使用できるなど、患者の選択肢が増えたのはすごくいいこと」と話し、さらに「こうした治療薬の副作用のことなど国民が安心して使えるように情報が伝わっていけば」と希望しています。

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薬の値段はいくら?

抗体カクテル療法は、高薬価になると言われていて、既存の抗体医薬品の場合は1回の注射で2万円から3万円です。抗体医薬品の中には10数万円の薬もあります。

新型コロナの抗体カクテル療法は、「カシリビマブ」と「イムデビマブ」の2種類の薬を組み合わせて使うので、1回4万円程度と言われています。

コストから考えると、ワクチンは2回接種で4千円程度なので、1回4万円以上かかる抗体カクテル療法は割高です。軽症者に使用すると、重症化を防ぐので、医療崩壊を防ぐ利点があります。

現在は、新型コロナの治療費は国が負担しているので、抗体カクテル療法を受けても個人負担はありません。

新型コロナには、ワクチン接種のほうが高い効果があります。新型コロナの発症予防効果は、ファイザー製で約95%、モデルナ製で約94%と報告されています。ワクチン接種が進めば、新型コロナの新規感染者が減少します。

新規感染者が減ると、抗体ワクチン療法は感染者の重症化を防止するので、さらに高い効果が期待されます。

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まとめ

今回は、軽症者の薬品として初めて承認された抗体カクテル療法について調査しました。抗体カクテル療法は、重症化防止に効果があるので、医療崩壊を防ぐのに効果があります。副作用も従来の薬品と同程度です。

ワクチン接種を進めて、新規感染者が減ってくると、感染者の重症化を防止する抗体カクテル療法の効果が更に高くなると思われます。
新型コロナが早く収束することを祈っています。

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