風立ちぬ菜穂子とお絹の出会いは地震?関東大震災のシーンが圧巻か

アニメ

「風立ちぬ」は2013年にスタジオジブリが制作した長編アニメーション映画です。飛行機に憧れる少年堀越二郎を主人公として、戦争、貧困、震災と混沌とした時代を懸命に生きながら夢である飛行機の設計に熱中する彼の姿とヒロイン菜穂子との恋模様が描かれています。

今回はヒロイン菜穂子と女中お絹の関係性、そして圧巻といわれる震災シーンを取り上げていこうと思います。

「風立ちぬ」
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風立ちぬ菜穂子とお絹の出会いは地震?

この映画は宮崎駿監督が「モデルグラフィック」誌上にて発表した連載漫画「風立ちぬ」を原作としています。主人公の堀越二郎は実在する航空技術者で、堀辰雄の小説からもインスピレーションを受けて制作されています。

主人公の堀越二郎と後に妻となる菜穂子が出会うのが汽車の中でのシーンです。風に飛ばされた二郎の帽子を菜穂子がキャッチします。そして二人は微笑みあい言葉を交わします。とても爽やかで素敵なシーンです。そしてその時菜穂子と共にいたのがお絹という女性です。お絹は菜穂子を「お嬢様」と呼んでいます。菜穂子とお絹の関係性は一体どういうものなのでしょうか。

お絹は資産家の里見家に仕える菜穂子の侍女です。侍女とは上流階級の婦人に個人的に仕えて雑用や身辺の世話をする女性のことをいいます。お絹は見た目は完全に菜穂子より年上ですが、菜穂子に敬語で話しとても大切そうに彼女を見つめています。そして菜穂子が二郎の帽子をキャッチした後自分の席に戻っていくシーンで、彼女たちが乗る二等車がちらっと見えましたが、そこは二郎が乗っている三等車とはまるで違い菜穂子がどれだけ裕福な家系であるかが想像できます。

爽やかな出会いであった二郎と菜穂子ですが、二郎が最初気になっていたのはお絹ではないかといわれています。その理由はいくつかあるのですが、一つは菜穂子とお絹が二等車に戻る際二郎の視線が菜穂子ではなくお絹に向けられていたというものです。確かに映画を観ると二郎の焦点はお絹にあっているような気がします。二つ目は震災から二年後のシーン。

二郎が学校にいると用務員らしき人から「若い娘さんから二郎宛てに荷物を預かった」と手渡されます。それは二郎が震災の時に怪我をしたお絹の手当てをするために使ったものでした。その時二郎はふっとお絹の後ろ姿を思いだし、急いでお絹の後を追おうとします。

震災の時に助けたのはお絹と菜穂子の二人でした。しかし二郎が思い出したのはお絹の後ろ姿だけでした。このことから二郎の心にある女性はお絹だったのではないかといわれています。しかし、震災時菜穂子はまだ子供でおそらくお絹の方が二郎とも年が近そうでしたので、あの時恋心を抱くとしたらお絹の方なのかもしれませんね。

二郎が菜穂子にプロポーズする時「僕はあなたを愛しています。帽子を受け止めてくれた時から」と言っています。これが本心なのか、それとも震災の時から二郎をずっと想い続けていてくれた菜穂子に対する優しいウソなのか。本当のところは誰にもわかりません。

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関東大震災のシーンが圧巻か

汽車の出会いのシーンのすぐあと二郎たちを関東大震災が襲います。地面が割れ、建物や地面が生き物のように動きます。そして二郎たちが乗った汽車も大きく揺れ、止まってしまいます。その後電車からゾロゾロと人が逃げ出し町の方へ行くのですが、地震による火災や家屋の崩壊でパニックになったり怯えた表情をしている人たちで溢れていました。

この震災のシーンで特に印象に残っているのが効果音です。町を地震が襲った時には人のうめき声のような効果音が聞こえます。映像自体もよくできているのですが、この効果音と合わさり地震の恐ろしさがよく表現されているなと思いました。

この震災のシーンの効果音は実際に人の声で録音されているそうです。宮崎監督は以前、さまざまな音が組み合わさって鳴る複雑な効果音を他者に伝える難しさを語っていました。

例えば、「風の谷のナウシカ」の玉蟲が動くシーンで、あの独特な「ピキピキ」「シャカシャカ」という音を表現する時に「枯れ木を擦り合わせる音と、骨やエビの甲殻のようなものが折れたりする音が重なって…」と説明してもうまく伝わらず、そのうち自分自身も分からなくなってしまったそうです。

そこで宮崎監督は「子供のころはみんな絵を描きながら自分で声を出して、セリフも音楽も効果音も全部やっているのだから、いっそ全部自分の声でやってみたらどうなんだろう」という考えにいたったそうです。そして鈴木敏夫プロデューサーとも相談し、最終的に「本物の音かどうかではなく、らしく聞こえることが大事」という結論に至ったそうです。

そしてもう一つ震災のシーンで目を引くのが避難する人たちがゾロゾロと動く群衆のシーンです。よく見るとひとりひとり表情や動き方が違い、ひとりひとりが感情をもっているかのように演技をしています。宮崎監督は以下のように語っています。

「群衆というのはどういうものかって言ったら、”主人公じゃない情けない人たち”じゃなくて、”世の中を支えている重要な人たち”だから、ちゃんとした人間たちを描かなきゃダメなんだ。」

群衆ひとりひとり丁寧に描くというのはアニメーターの方々にとって死ぬほど大変なことのようです。CGを用いれば効率的に作業をすることができるのかもしれませんが、ひとりひとりに個性を感じさせる演技をさせるということに関しては、やはり手書きに分があるそうです。この震災のシーンは宮崎監督のこだわりがつまった注目してほしいシーンの1つであるといえます。

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まとめ

関東大震災の絵コンテを描き終わったのが2011年3月10日。あの東日本大震災の前日のことでした。東日本大震災にみまわれて宮崎監督はそのシーンをそのまま出すかどうか悩んだそうですが、鈴木プロデューサーは「映画は時代の産物だし、映画が時代をつくることもある。

だからといって、そのことにとらわれすぎるのはおかしい」と変更に反対したそうです。制作人全ての想いがつまったこのシーンに特に注目して「風立ちぬ」を鑑賞していただきたいと思います。

「風立ちぬ」
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