岸田文雄氏が総理大臣に任命され、新たな幹事長として甘利明氏が選ばれました。
甘利明幹事長といえば数年前に金銭受給疑惑があり、現金100万円を受け取ったという疑惑があります。
ただ、証拠も不十分なため甘利明幹事長は現在、不起訴処分となっています。
今回の記事では
・甘利明幹事長の金銭受給疑惑について
・甘利明幹事長は不起訴になったのか
について紹介します。

甘利明幹事長金銭授受疑惑とは?
甘利明幹事長は都市再生機構との補償交渉の際に当時の秘書が現金5.000万円を受け取っていた事が問題になっています。
さらには甘利明幹事長自身も当時、100万円を受け取っていたことが発覚していました。
彼の金銭受給疑惑が公になったのは2016年の事でした。
金銭受給疑惑が浮上してすぐに甘利明幹事長は辞任していて、国会には睡眠障害を理由に欠席していました。
しかし甘利明幹事長本人は当時の事を「寝耳に水」と言及しており、金銭受給疑惑のついては否定しています。
しかし一部のメディアでは甘利明幹事長が話す内容とは違った音声データがあると公表され、説明が虚偽だったという事が記されています。
事の発端となったのは都市再生機構のURが2013年に千葉県で行われていた道路の建設の際に建設会社との間でトラブルが起きた事でした。
千葉県某所では工事の影響で建物が歪んでしまい地下から硫化水素が発生してしまったのです。
建設会社が甘利明幹事長の秘書に相談した3ヶ月後にURからは補助金として2億以上の現金を受け取れる事が決定しました。
そして甘利明幹事長は現金50万円を受け取っていたことが分かっています。
しかし建設会社とURのトラブルは増えてしまい、今度は産業廃棄物の撤去で揉めていたのです。
しかも建設会社側ではURに対して30億円の補償を求めていました。
そして甘利明幹事長はURから再び50万円を受け取っていたのです。
甘利明幹事長は現金の受け取りを否定しているものの、大臣室で現金を受け取った事を報道陣にツッコまれると
「ものすごく反省している」
という返答をしています。
現金を受け取った事実がないのに反省するというのは少々疑問に感じてしまいますね。
もし本当に受け取っていないのであれば報道陣に言われたところで、受け取っていない事実を述べれば良いはずです。
反省しているという事は本当は金銭受給をしていたのではないでしょうか?
真実はどうなのか、いまだに謎に包まれていますが返答だけを見ると金銭を受け取っている可能性は高いですね。
不起訴になったのか?
先日、公明党の石井幹事長は記者会見を開き甘利明幹事長と秘書が不起訴処分となっている事を明らかにしています。
甘利明幹事長の金銭受給疑惑についてURと数回にわたり接触があった事は明らかになっています。
接触があったことについては甘利明幹事長自身も認めていました。
しかし東京地検特捜部がURに対して家宅捜索を行いましたが、甘利明幹事長の事務所への強制捜査や秘書の逮捕には至らなかったのです。
そして2021年5月31日に甘利明幹事長と秘書は不起訴処分となりました。
そして検察審査会への申し立ての結果、不起訴不当の議決が出されてしまったのです。
検察の処分は納得できないものですが、再検査を行っても結果は同じでした。
そして甘利明幹事長本人は不起訴処分が決定してから政治活動を再開しています。
金銭受給疑惑で不起訴と分かってからは
「私の件はこれで決着した」
と話しており、これからは幹事長として再び活動していくのでしょう。
今回の不起訴処分については弁護士の独自調査の結果、金銭受給疑惑の事実は見当たらなかったとの事でした。
しかし今回の調査を担当した弁護士の名前も分からず、調査に関する資料や報告書も挙げられていません。
そのため不起訴と公表されていても不信感は強いままでしょう。
現に甘利明幹事長の不起訴処分が決定しても新聞の見出しは不誠実な態度、幕引きなど批判の声が殺到しています。
また一部のメディアでは今回の不起訴処分について不起訴のスケジュールを政治的に利用したのでは?という見解もありました。
特に日本の検察は確証がなければ起訴する事はありません。
ましてや政治家が関わっている事に対して起訴してしまうと万が一無罪となった場合にかなりの責任を負わなくてはいけません。
そのため今回の騒動のような場合は細かく調査を行い、証拠を探す必要があります。
そしてどんなに怪しい案件であっても証拠が見つからない場合は不起訴処分にしかできないのです。
特に金銭問題となれば受け取った事実があったとしても全て使ってしまったとなると証拠を探す事もできないようです。
まとめ
今回の記事では
・甘利明幹事長の金銭受給疑惑について
・甘利明幹事長は不起訴になったのか
について紹介しました。
甘利明幹事長の金銭受給疑惑は過去にURと建設会社との間に起きたトラブルで秘書や甘利明幹事長本人が100万円のげんきんを受け取ったというものでした。
しかし甘利明幹事長は金銭受給疑惑について否定をしていて、不起訴処分が明らかになっています。
不起訴処分となっていても不信感は収まる事もなく、新聞社では不誠実と報じています。
ただ、証拠が揃わないため甘利明幹事長を起訴する事は難しいでしょう。
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