みなし陽性とは?感染者急拡大の要因か?検査が追い付かないのか?

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新型コロナウイルスの感染急拡大により、感染者の同居家族などの濃厚接触者が発熱などの症状が出たときに、医師の判断によって検査なしに感染者と見なす「みなし陽性」の運用が始まりました。

「みなし運用」を行っている都道府県は、2022年1月4日現在、北海道、青森県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、静岡県、京都府、大阪府、岡山県、高知県(4日から)、福岡県、佐賀県、長崎県の20都道府県になります。

みなし陽性とは?感染者急拡大の要因か調べました。

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みなし陽性とは?感染者急拡大の要因か?

「みなし陽性」とは感染症法では「感染症にかかっていると疑うに足りる正当な理由のあるもの」と定めていて、検査なしに医師が患者を陽性と診断することです。

オミクロン株は、感染力が強く、家庭内感染が多いため、同居家族については感染している確率が高いため、検査なしの「みなし陽性」が運用できます。

同居家族以外でも、医師の判断により、オンラインや電話を使う方法でも検査せずに「みなし陽性者」と診断することもあります。

今までは入院の必要な患者のみ「みなし陽性」の保健所への届け出が必要でした。新型コロナウイルスの場合は、入院しなくても「みなし陽性」を保健所へ届け出て、新規感染者数に含めます。

感染急拡大により、発熱外来を受診する人が急増し、検査が追い付かなくなっています。検査を受けるのを待っていると、放置され治療が遅れて重症化する恐れがあるので「みなし陽性」を運用することになりました。

1月3日の東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数は2万679人でした。その内、「みなし陽性者」は395人でした。「みなし陽性者」は全体の1.9%で、現時点では感染者急拡大の要因にはなっていません。

東京都では「みなし陽性」に医師から困惑の声が上がっています。五本木クリニック・桑満おさむ院長は「医師のメンツにかけて判断している。理由は書いているのに却下された」と語っています。

五本木クリニック・桑満院長が「みなし陽性」と診断したのを、保健所が「本人以外の家族2人が検査結果待ちで、みなし陽性に当たらず登録できない」と拒否しました。その後、同居家族に陽性結果がでたため「みなし陽性」として登録できました。

五本木クリニック・桑満院長は「重症化する人もいる。糖尿病とか高血圧とか、こういう症例が、今後続けばどうすればいいのか私は悩む」と保健所の対応に悩んでいます。

大阪府では2月1日、新規感染者数が1万1881人あり、その内「みなし陽性」は289人でした。「みなし陽性者」は全体の1.9%です。

大阪府の吉村洋文知事は「陽性と判断するのは濃厚接触者の中でも同居の家族等に限るということで進めていきます」と限定して見なし陽性を導入する考えを示しました。

大阪府は若年層で症状が軽く、重症化リスクの低い感染者に対して「みなし陽性」の仕組みを導入します。濃厚接触者は、のどの痛みや発熱などの症状が出れば、検査なしで医師の診断により「みなし陽性」として保健所へ連絡されます。

神奈川県では、「みなし陽性者」として判断するケースは
1. 無料検査事業所で発行された陽性証明書を医療機関へ持参した場合
2. 市販の抗原検査キットで陽性反応が出たことがわかるものを医療機関に持参した場合
3. 家庭内に陽性者がいる場合
の3点と定義しています。

茨城県の大井川和彦知事は「検査が受けられるまで待っていると、感染しているのかどうかがわからないまま放置されてしまう。医師の判断で陽性者として扱うのがベター」として、「みなし陽性」の運用を始めました。

「みなし陽性」を運用していない県と理由

27県では「みなし陽性」を運用していません。主な理由は、検査が出来ないほど医療機関が逼迫していないことがあります。

香川県の浜田恵造知事は「検査や診療を簡略化して大丈夫かという専門家の意見もある。慎重に検討する必要がある」と「みなし陽性」を運用しない理由を語っています。

大分県は「検査なしで感染を認定し、治療を進めることは本来望ましくない」として運用していません。

沖縄県は、オミクロン株の感染がピークアウトし、「検査が受けやすくなっている」として「みなし陽性」を運用していません。

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検査が追い付かないのか?

佐賀県では1月29日から陽性者と同居する家族が発熱したとき、医師が検査なしに陽性と診断できる「みなし陽性」を始めています。

佐賀大学医学部の青木洋介教授は「検査キットがだんだん品薄になってきているのと、検査をするマンパワーが足りないこともあってみなし陽性という現実的な対応が取られている」と「みなし陽性」を行っている理由を語っています。

オミクロン株の感染急拡大により、感染の確認に使用する「抗原検査キット」が品薄になっています。名古屋市中心部の大手ドラッグチェーンでは「本日午前中で売り切れました。次回の納品は未定です」と説明しています。

医療機関からも検査キットが確保できないと悲鳴が上がっています。抗原検査キットだけでなく、PCR検査の試薬不足も生じています。

検査キットメーカーへ政府から増産の要請が行われていますが、人員不足もあり需要と供給のバランスが合っていない状況です。

新型コロナウイルス感染者への「みなし陽性」の適用は、検査キットの供給不足により検査が追い付かないことも起因しています。

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まとめ

今回は、検査なしに医師の診断だけで新型コロナ感染者と診断する「みなし陽性」について調べました。みなし陽性者は、全体の新規感染者数の2%程度で、感染者数急拡大の要因にはなっていないことが分かりました。

新規感染者数の急拡大により検査キットの不足が、「みなし陽性」を適用する理由であることが分かりました。

新型コロナウイルス感染症が、収束することを祈っています。

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