まん延防止延長の理由オミクロン株の亜種ステルスオミクロンBA2が原因か?

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2022年2月27日、政府は、3月6日に迎える「まん延防止等重点措置」の適用を10都府県において期限を延長する考えを示しています。

現在、31都道府県に適用されている「まん延防止等重点措置」は、3月6日に期限を迎えますが、毎日の新規感染数は高どまりしています。

新型コロナの第6波はピークアウトを示し、新規感染者数は減少傾向を示していますが、病床使用率は高いままです。

期限の延長を考えているのは、病床使用率の高い東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、岐阜、大阪、兵庫、京都の10都府県です。延長期間は2週間または3週間を予定しています。

まん延防止延長の理由オミクロン株の亜種ステルスオミクロンが原因か調べました。

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まん延防止延長の理由

東京医科歯科大学が、2021年12月末から2022年2月初旬までの新型コロナ患者40人の系統株を調べた結果、9割以上がオミクロン株でした。

オミクロン株に感染した患者の7割はオミクロン株BA1の変異したBA1.1でした。BA1およびBA2(ステルスオミクロン)に感染していた患者は1割程度でした。

BA1.1系統株は、BA1に新たな変異(R346K 変異:レセプター結合領域)が加わった変異株で、ウイルスの増殖速度や感染伝播性がBA1より高くなっています。

BA2系統株(ステルスオミクロン)は、人間の細胞に結びつく「スパイクタンパク質」に30カ所以上の変異があります。オミクロン株の感染力を強くする「H665Y」の変異を含んでいます。

国内においてBA2(ステルスオミクロン)へ置き換わっていない理由は、BA1.1がBA1より感染伝播性が高いため、BA1.1への置き換わりが優先して生じているためと思われます。

デンマークやフィリッピンでBA2へ急激な置き換わりが生じたのは、BA1.1系統株は出現しないで、BA2が出現したためと考えられています。

第6波が2月中旬にピークアウトしたにも関わらず、新規感染者数の減少がわずかで高止まりしているのは、オミクロンBA1.1に置き換わっているためと思われます。

日本において、今後BA1.1からBA2への置き換わりが進むと、BA2は更に感染伝播性、重症化率が高いため、第7波として多くの新規感染者が出ると言われています。

名古屋工業大学の平田晃正教授が東京都の新規感染者数(7日間平均)をAIで予測しました。

BA1のみの場合は3月29日の感染者数が1万768人になるのに対して、BA2に置き換わった場合、感染力を1.5倍と仮定すると感染者数が1万7950人に増加すると予測しています。

国内でBA2の感染が拡大すると、第6波が長引き、次の第7波が始まる恐れがあります。

新規感染者数を減少させるためには、「まん延防止等重点措置」を2から3週間の延長して、ワクチンの3回目接種を急ぐ必要があります。

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ステルスオミクロン株BA2について

オミクロン株のBA2(ステルスオミクロン)は、デルタ株とオミクロン株の両方の性質を持っていると言われます。西村コロナ対策本部長は「BA2について、まだ市中ではそんなに広がっていない」と語っています。

東北医科薬科大学の関雅文教授は「非常に悲観的な過剰な考え方をすると、デルタ株まではいかないにしても重症化して、かつ今まで同様のオミクロン株の感染性の強くて広がりやすいという両方の悪い部分を併せ持った株と対峙(たいじ)しないといけない可能性が出てきた」とBA2の感染拡大に警鐘をならしています。

ステルスオミクロンと呼ばれるオミクロン株の亜種BA2は、BA1と比較したとき感染力が1.4倍というデータがあります。BA2はBA1と異なり、肺炎のリスクが高くなり非常に危険です。

東京大学医科学研究所の佐藤佳准教授らは、人工的にBA2ウイルスを作製し、ハムスターに感染させて実験しました。

BA1は肺からウイルスが検出されないのに対して、BA2は肺からウイルスが検出されました。BA2は肺炎のリスクや重症化リスクが高くなります。

BA2の感染者が全体の8割に達しているデンマークでは、BA1と入院リスクに差が無いと言う結果がでています。これはデンマークでは3回目のワクチン接種が進んでいるためです。デンマークは脆弱な人を対象に4回目のワクチン接種を開始しています。

日本においてワクチンの3回目接種は、2月25日現在、総人口の17.35%、約2.2千万人にとどまっています。

BA2の感染拡大による第7波を迎えないために、「まん延防止等重点措置」を延長して感染を抑えながら、3回目のワクチン接種を急ぐ必要があります。

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まとめ

今回は現在3月6日を期限に適用されている「まん延防止等重点措置」を、東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、岐阜、大阪、兵庫、京都の10都府県において、2週間または3週間程度延長する理由について調べました。

現在日本において、オミクロン株のBA1の変異株BA1.1が主流を占めていることが分かりました。BA1.1は感染伝播性が高いためBA1から置き換わりました。BA1.1の重症化リスクはBA1と同程度です。

現在は感染伝播性、重症化リスクの高いステルスオミクロンBA2への置き換わりがBA1.1により抑えられています。今後の重症化リスクの高いBA2への置き換わりが心配されています。

肺炎リスクの高いBA2が感染拡大すると、第7波になります。第7波を迎えないために「まん延防止等重点措置」を延長します。

「まん延防止等重点措置」を延長して第6波を収束させながら、同時に3回目のワクチン接種を急ぐことが重要事項です。

新型コロナ感染症が収束することを祈っています。

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