夕刊フジは、最近の記事で、ロシアが北方領土の不法占拠を続け、更に北海道を武力侵略する危険性について指摘しています。



プーチン大統領は2018年12月のモスクワ人権評議会で演説し「アイヌ民族をロシアの先住民族に認定する」と北海道はロシアに所属すると語りました。
ウクライナの場合は、プーチン大統領はウクライナをロシアに所属すると考えていました。
ロシアはウクライナ国内へ親ロシアは武装勢力を送り込みました。その後に武装勢力を保護するために武力侵略しました。
北海道に対しても、ウクライナと同じ方法を用いて侵略すると考えられます。
2022年3月2日午前10時23分ころ、北海道の南東沖の日本の領海上空へロシアのヘリコプター1機が領空内へ侵入し、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進し警告して北方領土方面へ戻りました。
航空自衛隊の対応がないと、ヘリコプターが北海道へ着陸したあと、ロシア軍が救助と称して武力侵入する可能性がありました。
ロシア海軍はオホーツク海を含め、北海などで軍事演習を行うと称して、日本海に多数の艦艇を集合させています。
ロシア日本に侵略開始か、北海道北方領土の攻撃かについて調べました。
ロシア日本に侵略開始か?北海道北方領土の攻撃か?
日本はロシア、中国と北朝鮮の核保有3カ国に挟まれています。ロシアには、すでに北方領土を不法占拠され、中国には尖閣諸島を狙われています。
中国は、2013年5月8日の人民日報で「清政府(昔の中国政府)が、琉球(沖縄)を日本に奪われた」と発表しています。
プーチン氏はアイヌ民族をロシアの先住民族と認定しています。ロシア軍が「アイヌ民族保護」のための人道的立場から、北海道へ武力侵攻すると中国が沖縄の所属を主張して武力侵攻してくる可能性があります。
ロシアが北海道へ武力侵攻し、同時に中国が沖縄へ武力侵攻すると、日本の自衛隊では防ぎきれないことを指摘されています。
ネット上では「日本にはアメリカとの安保条約があるから、ウクライナと違う」という声があります。しかし、ロシアが核兵器使用で脅してくるとアメリカは難しい立場になります。
プーチン大統領は「外から邪魔を試みようとする者は誰であれ、歴史上で類を見ないほど大きな結果に直面するだろう」と核兵器の行使を示唆しています。
プーチン大統領の核兵器使用の脅しに会うと、米国は日本へ武器の供与のみを行い、米軍による対応を行わない可能性があります。
日本の防衛指針は、中国との紛争に対して北海道の自衛隊を向かわせることを想定しています。
ロシアの武力侵攻と中国の武力侵攻が同時に発生すると、現在の戦力では対応できません。
慶応義塾大学のSFC研究所上席所員の部谷直亮氏は「中露が同時に侵攻しなくても、片方の国の軍隊が国境沿いに集結し、今にも攻めそうな体勢をつくっておくだけで、自衛隊は両方面に戦力を分散させなければなりません。それだけでもかなり苦しい」と語っています。
2014年にロシアがクリミヤ半島を略奪したように、北海道の根室へ武装勢力を上陸させることも考えられます。
3月10日、ロシアは、不法占拠している北方領土でミサイル演習を行いました。日本の軍事有識者は、ロシアが北海道へ武力侵攻するための準備を進めていると指摘しています。
今回北方領土で行ったのは、高性能地対空ミサイル発射訓練でした。しかし核爆弾をのせて射程距離が長い、北海道を攻撃範囲内におさめる長距離ミサイルの配備も予想されます。
北方領土に近い根室へ上陸させたロシアの武装勢力が劣勢になると、ロシアは長距離ミサイルで核爆弾の使用を検討します。
ネット上に「ロシアや中国が日本を攻めるメリットは現時点ではない」という意見があります。楽観的な人は、それを願っています。
日本政府は「中国とロシアは緊密な関係を維持し、日本周辺での軍事協力を緊密化している」と見ています。
日本近海どこを通過?
3月7日に、ロシア政府が「非友好国」のリストを公表しました。アメリカ、EUの他に日本も「非友好国」に指定されました。
日本を「非友好国」に指定したのにあわせて、ロシアは不法占拠している北方領土においてミサイル演習を行い、ロシア海軍の艦船を津軽海峡や宗谷海峡へ派遣しています。
松野博一官房長官は、3月14日、ロシア海軍の艦船6隻が宗谷海峡を太平洋側から日本海へ航行したと報告しました。
ロシア軍が、ウクライナ侵攻と前後してオホーツク海などで大規模海上演習を実施しています。
松野官房長官は「戦略原潜の活動領域であるオホーツク海の軍事的重要性の高まりも背景にわが国周辺で活動を活発化させている」とロシア艦船の日本近海での活動の活発化について話しています。
3月14日午前0時頃、宗谷岬の南東約130キロを、ロシア海軍の駆逐艦や潜水艦など6隻が航行しました。宗谷海峡を通過したあと、艦船は日本海へ向かいました。
3月14日午前9時頃、青森県の尻屋崎の東北約70キロの海域をロシア海軍の兵器輸送艦1隻が航行しました。津軽海峡を通過して、兵器輸送艦は日本海へ向かいました。
防衛省は、今後、北海道周辺海域で活気づくロシア軍の活動に対して警戒監視体制を強化します。
日本政府は、ロシアのウクライナ武力侵攻に対して、プーチン大統領の資産凍結や半導体の禁輸などの経済制裁を行いました。
それに対抗して、ロシアは、不法占拠している北方領土へ外国企業を誘致するための「免税特区」を創設する法律を制定しました。
北方領土と千島列島に進出する企業の法人税などを20年間減免しました。北方領土に対する日本の要求を無視した法律です。
まとめ
今回は、沖縄県の尖閣諸島周辺への海洋進出を強める中国と連携して、北海道周辺海域で活動するロシア艦船の動きについて調べました。
ロシアが北海道の根室へ軍事侵攻したときに、ロシア軍が劣勢になると、核爆弾で脅迫する恐れのあることが分かりました。
高性能地対空ミサイルを北方領土で実験しています。北海道へ核爆弾を打ち込める長距離ミサイルを配備する可能性があり、北海道へ武力侵攻されると防ぎきれないことが分かりました。
ロシア軍の北海道への武力侵攻がないことを祈っています。
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