中国のロシア経済支援はどこまで行うのか?習近平総書記の思惑とは?

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2022年3月18日、バイデン大統領と習近平国家主席がテレビ会議で、ロシアによるウクライナ侵攻に関して協議しました。

バイデン大統領は習近平国家主席に対して、ロシアを軍事・経済面で支援した場合、どのような結果がもたらせるか警告しました。

米国は、中国が軍事・経済面でロシアを支えるのを阻止するため、支援すれば制裁を科すことを示唆しました。

中国のロシア経済支援はどこまで行うのか調べました。

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中国のロシア経済支援はどこまで行うのか?

バイデン大統領と習近平国家主席のテレビ電話による協議において、習近平国家主席が対露支援について、どのような考えを示したかは発表されていません。

バイデン大統領が、習近平国家主席へ示した制裁内容についても明らかにされていません。

米国側の説明では、バイデン大統領と習近平国家主席の協議は、大半をウクライナ情勢に関する話題と、ロシアのウクライナ侵攻が国家秩序に与える影響について話し合いました。

米国は、ロシアの特定の企業・銀行と貿易や金融取引を禁止しています。違反すると外国企業も「二次的制裁」を科すことになっています。

中国が制裁対象の企業・銀行と取引すると、中国にも制裁を科す可能性があります。

米中首脳による協議は、ロシアのウクライナ侵攻後では初めて行われました。

習近平国家主席は「全方位、無差別の制裁で被害を受けるのは一般庶民だ」として、西欧の対露制裁に反対しました。

中国の王毅外相は、中国のウクライナ政策を5項目にまとめています。

1. 各国の主権と領土の一体性を尊重・保証し、国連憲章の目的と原則を誠実に順守する。

2.安全保障は他国の安全保障を犠牲にしてはならない。
(NATOの東方拡大を受け、ロシアの安全保障に関する正当な訴えは重視され、適切に解決すべきである。)

3.すべての当事者が自制を保ち、大規模な人道危機を防止すべきである。

4.ウクライナ危機の平和的解決に資するあらゆる外交努力を支持する。

5.国連による武力行使と制裁を認める安全保障理事会決議に反対する。

中国は、軍事侵攻を支持しない立場を表明しています。他方、NATOの東方拡大によるロシアの懸念を理解し解決すべきとしています。

中国はウクライナとロシアの両方に配慮した「あいまいな態度」を示しています。

国連安保理のロシア非難決議案議決においてロシアのみが反対し、中国、インド、UAEが棄権しました。

中国はロシア、ウクライナの両国と関係が深く、ウクライナとロシアのどちらにつくか、指導部内で議論されました。

中国はセルビア、ハンガリー、ギリシャ、ウクライナの4カ国を、欧州で最も友好な国と認めています。

結論は、どちらにもつかず距離を保ち、中間の位置をとることになりました。

指導部は、アメリカのロシアに対する経済制裁には同意しないことを決定しています。

中国は従来の協定により、ロシアから原油、天然ガス、小麦などの購入を行っています。現在の輸出入決済は、ルーブルまたは人民元で行われています。

西欧から経済制裁されているロシアへの軍事的支援は、ウクライナのことを考慮して行わないと予想されます。しかしロシアの兵器に必要な工業製品を輸出することは予想されます。

例えば、国連のロシア非難決議案議決で棄権したインドは、特別価格を考慮して兵器を緊急購入することを検討しています。インドはロシア産原油や天然ガスの購入も検討しています。

中国において、ロシアが原油や天然ガスを割引価格で販売しています。決済がルーブルや人民元でもよければ、輸出入量が増えると考えられます。

中国政府は3月16日現在、ウクライナへの人道主義的物資援助として、食料、粉ミルク、掛け布団などを3回送っています。

中国はウクライナ、ロシアの両国と友好関係を結んでいます。中国とウクライナは、主権と領土保全の危機にさらされたとき、相互に支援する協定を結んでいます。

中国は、ウクライナとロシアの間に立って停戦交渉で役割を果たすことを期待されています。

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習近平の思惑とは?

ロシアの侵攻時期が中国に連絡されていなかったために、ウクライナ在留の中国人6000人の退避が遅れました。

ロシアがウクライナ侵入したとき、中国は、どちらにもつかず、ロシアとウクライナの中間の立場を取ることを決めています。

習近平国家主席は、ロシアがウクライナ侵攻する前にアメリカの情報機関を調べさせています。

調査の結果として「プーチン大統領はウクライナへ武力侵攻しないだろう」という情報を得ていました。

実際にロシアがウクライナ侵攻しても、ウクライナ侵攻は数日で片が付くと考えていました。

ここまでウクライナ侵攻が長期化するとは考えていませんでした。

習近平国家主席は、ロシアと一蓮托生というイメージが付くのを避けたいと考えています。

習近平国家主席は、中国を国際社会で指導的立場に立たせることを目標にしています。

2022年秋に開催される中国共産党第20回全国代表大会において、習近平国家主席は3期目の政権を続けたいと考えています。

習近平国家主席の思惑は、スムーズに3期目の政権に入るために、ロシアのウクライナ侵攻で、無理して火中の栗を拾って失敗することを恐れています。

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まとめ

今回は、中国のロシアへの経済支援と習近平国家主席の思惑について考えました。

天然ガスや石油、食料品などのロシアからの輸入を増やし、ルーブル又は人民元で決済している可能性について説明しました。

習近平国家主席は、2022年秋に3期目に入り、スムーズに政権を続けるために、ロシアとウクライナの停戦について無理して動かないと分かりました。

ロシアのウクライナ侵攻が早期に終わることを祈っています。

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