ロシア軍マウリポリ制圧にこだわる理由は?プーチン大統領がウクライナ東部を欲しがる理由

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ロシア国防省は、ウクライナ南東部の要塞マリウポリの港を完全に制圧したと主張しています。

アメリカ国防総省の高官は「我々は依然としてマリウポリで攻防が続いていて、ウクライナ側が応戦を続けているとみている」と話しています。

ロシアが戦闘を強化しようとしているウクライナ東部ドンパス地域には、比較的開けた場所が多く、ロシア軍が戦車で攻撃し、長距離の砲撃を多用することが予想されます。

アメリカのバイデン大統領はゼレンスキー大統領と会談し、砲撃システムや攻撃用ヘリコプターを提供すると伝えました。

ロシア軍マウリポリ制圧にこだわる理由について調べました。

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ロシア軍マウリポリ制圧にこだわる理由は?

ロシア軍がマウリポリにこだわる理由は、地理学的な理由とウクライナの治安組織「アゾフ連隊」の存在があります。

地理学的な理由

ウクライナ東部ドンパス地域のマウリポリは、東部の親ロ派支配地域と2014年併合の南部クリミヤ半島の間に存在します。

ロシアは、ドンパス地域の親ロ派支配地域と南部クリミヤ半島の間の地域を領土に組み込んで、ロシアからクリミヤ半島を陸続きにすることを狙っています。

マリウポリの港湾はインフラが整備され、水深が深く海運業に適しています。

ロシアはアゾフ海や黒海に沿った港湾を奪って、ウクライナが海にアクセスできないようにして、経済的に圧力をかけることを目指しています。

ウクライナの治安組織「アゾフ連隊」

親ロ派武装組織は、2014年~2015年にマリウポリを奪取するために攻撃しました。その時は治安組織「アゾフ連隊」の抵抗にあって失敗しました。

親ロ派武装組織は、アゾフ連隊とマウリポリ住民に恨みをもっています。

恨みを晴らすため、ロシア軍は3月9日にマリウポリの産科小児科病院を空爆し、16日に大勢の子供が避難していた劇場をミサイル攻撃しました。

さらにロシア軍がマウリポリで、ドローンから化学物質をまいたと報じられています。

治安組織「アゾフ連隊」はウクライナ軍と一緒に、ロシア軍に抵抗を続けています。アゾフ連隊は約1000人前後の規模で、装甲車両や戦車を持っています。

アゾフ連隊は、2014年に親ロ派武装勢力と戦って、マウリポリを守った義勇兵グループです。極右的なメンバーが多くいます。

神戸学院大学の岡部芳彦教授は「(2014年に)マリウポリを守れたのは、『アゾフ大隊(連隊)』のおかげという声も多かったですね。非常に英雄視をされている面がある。ロシアに対抗するシンボリックな部隊でもあります」と語っています。

2014年以降は、国の管理下にあり、「親衛隊」に変化しました。ロシアから「ネオナチ」と敵視され狙われています。

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プーチン大統領がウクライナ東部を欲しがる理由

プーチン大統領は、ウクライナ侵攻の成果として、ウクライナ東部を欲しがっています。

4月13日、ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻に関して「悲劇だが他に選択肢がなかった」と語り、侵略を正当化しました。

プーチン大統領は「ウクライナとベラルーシとロシアはひとつの民族だ。ウクライナで起きていることは間違いなく悲劇だが、ルカシェンコ大統領が言うように他に選択肢はなかった」と述べました。

ロシアにとって、5月9日は特別な日です。第二次世界大戦の独ソ戦で、旧ソ連の死者は2600万人以上でした。ドイツの降伏により独ソ戦が終わり、5月9日に降伏文書に調印されロシアが勝利しました。

プーチン大統領は「戦勝記念日おめでとう。これは全世界の運命にとって、大きな歴史的意味を持つ勝利だ。この日は、ロシアと国民にとって、現在もこの先も神聖なものだ」と5月9日について語っています。

5月9日は、ナチスに勝った記念日としてパレードが行われます。

プーチン大統領がウクライナ侵攻した理由は「ウクライナのナチ化を止めること」でした。

5月9日の記念日までに一定の戦果をあげて、歴史的戦勝記念日に成果を国民にアピールしたいと考えています。

ウクライナ東部のルガンスク州の約半分、ドネツク州の約3分の1が親ロ派武装勢力の実行支配下にあります。

ウクライナ東部にすんでいる人は、ロシア語を話し、ロシア正教を信じ、ロシア国民と考えていました。

1917年にウクライナ共和国の成立が宣言されたあと、ウクライナ共和国とソビエトが戦いました。1918年3月に和平が成立し、国境線が決められました。

国境線のウクライナ側に、ロシア語を話しロシア国民と考えている住民が含まれました。このことが、今回の戦争の原因です。

プーチン大統領は、一方的にルガンスク州とドネツク州の親ロ派武装勢力が実効支配している地域を共和国として承認し、ウクライナ侵攻を起こしました。

ルガンスク州とドネツク州の親ロ派武装勢力の実効支配地域の拡大とマリウポリの実効支配ができれば、プーチン大統領はウクライナ侵略の目的が達成できます。

ウクライナ軍はパリウポリにある製鉄所に3000人から4000人が立てこもっています。

ドネツク人民共和国の軍事報道官は「あそこは地下室だから、建物を急襲しても意味がない。モグラを穴からいぶりだす化学兵器部隊の協力を求めるべきだ」と化学兵器の使用を計画しています。

アメリカ国務省の報道官は「情報では、ロシア軍が恐らく催涙ガスを別の物質と混ぜて使う準備をしているかもしれません。マリウポリを固めるウクライナ軍や民兵部隊の防衛力を、化学物質によってそぐためでしょう」とロシアが化学物質を使用するのを警戒しています。

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まとめ

今回はロシア軍がマリウポリ制圧にこだわる理由とプーチン大統領がウクライナ東部を欲しがる理由を調べました。

5月9日のロシアの第2次世界大戦の戦勝記念日に、ウクライナ侵攻の成果をアピールするために、ウクライナ東部へ兵力を集中させ化学兵器の使用を計画していることが分かりました。

早期に戦争が終わることを祈っています。

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