北朝鮮コロナ感染者急増の理由は?金正恩が隠蔽し続けたか?

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朝鮮中央通信によると、北朝鮮の発熱者は累計120万人以上が確認され、金正恩総書記が「建国以来の大動乱」と強い危機感を示しています。

北朝鮮は国全体がロックダウンされ、金総書記が医薬品の供給不足に激怒しています。金総書記は、職場や居住地など、あらゆる場所を消毒するように指示しました。

北朝鮮コロナ感染者急増の理由について調べました。

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北朝鮮コロナ感染者急増の理由は?

5月12日、北朝鮮が「平壌の団体」で8日、「新型コロナウイルスのオミクロン株に感染した人が確認された」と発表しました。

5月18日の朝鮮中央通信は「15日午後6時まで、発熱者が171万5950人余りで、死者62人」と報じました。

韓国政府関係者は「北朝鮮が現在確保しているPCR検査キットは最大で10万回分しかない。過去2年間余で実施した検査も10万回程度」と北朝鮮がPCR検査を行っていないことを明らかにしています。

北朝鮮が「発熱者」と言うのは、PCR検査ができないので、発熱した人を「コロナ感染疑い」として処理しているためです。

コロナ感染者が「平壌の団体」で見つかったのは、「(平壌の団体のように)PCR検査を受けられる人にまで感染が及んだという意味」です。それまでに多くの感染者が出ていたと思われます。

北朝鮮でコロナ感染が広がった原因は、4月25日の軍創建記念日に実施した軍事パレードだと見られています。

多くの兵士がノーマスクでパレードしました。朝鮮中央テレビによると、その後に発熱者が平壌市民の25%になっています。

北朝鮮では、4月末から爆発的に感染者が増加していました。しかし、5月12日の緊急の政治局会議で、金正恩総書記へ報告されるまで公表を控えていました。

韓国のNGO関係者は「北朝鮮は、コロナにかかることは罪深いことだと市民に教えてきた。市民や地方政府は処罰を恐れ、コロナを疑いながら、中央に報告できなかった事情もあるだろう」と発表が遅れた理由を説明しています。

韓国淑明女子大国際関係大学院の金振武教授は「北朝鮮ではネットが整備されていないので、リアルタイムで地方から中央政府へ報告するネットワークが無く、中央への報告が遅れた」と述べています。

北朝鮮には健康診断の習慣がないため、市民は自分が高血圧か、糖尿病かを知りません。コロナに罹って危険な状態になる病気に罹っていることを知らない人が多い。

北朝鮮の総人口の42.4%の1090万人が栄養不足と言われ、コロナ感染が広がりやすい環境にあります。

集団生活をしている軍人が120万人、刑務所などに収監されている人が20万人前後など、コロナ感染の拡大する可能性があります。

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金正恩が隠蔽し続けたか?

北朝鮮からコロナ感染拡大の報告が遅れた原因は、金正恩総書記が隠蔽していたためでなく、部下から金総書記への報告が遅れたためと考えられます。

北朝鮮がコロナ感染の拡大状態を公開しているのは、世界保健機関(WHO)、中国などから検査キットやワクチン、治療薬の支援を得たいためと言われています。

しかし、韓国の国家情報院は19日の国会報告で「(北朝鮮が発熱者や死者を連日公表しているのは)外部の支援を求めるのが目的ではない」と説明しました。北朝鮮の管理部が状況を管理統制していることを市民に示すためだと言いました。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務総長は、5月17日、WHOが求める感染拡大に関するデータを北朝鮮が提出しないことを明らかにしました。

テドロス氏は「北朝鮮のさらなる感染拡大を深く懸念している」と述べました。

WHO緊急対応責任者のマイク・ライアン氏は「未確認のウイルスによる感染は、新たな変異株を生む可能性がある」と、北朝鮮がさらに深刻な事態になることに懸念を示しています。

北朝鮮は医療体制が未熟で、ワクチン接種が進んでいません。金正恩総書記は、国家の危機対応能力の未熟さを指摘し、国家指導幹部の緩みなどを叱責しました。

北朝鮮は5月はじめに中国製ワクチンを緊急輸入し、中朝境界の警備兵に優先接種しています。

金正恩総書記は「中国の成果と経験から学ぶのがよい」と語りました。ロックダウンでコロナウイルスを抑え込み、不足する医薬品を中国からの支援に頼ります。

中国外務省の汪文斌副報道局長は17日の記者会見で「中国は北朝鮮とともに新型コロナウイルス対策で互いに支持し、協力を強化する」と表明しました。

中国から北朝鮮へ大量の医薬品が搬入されています。北朝鮮国営の高麗航空が、中国東北部・遼寧省の瀋陽空港で医薬品を積み込み、北朝鮮へ向かいました。最大150トンの医療物質を運びました。

5月16日に、金正恩総書記が「医薬品が薬局を通じて住民に届いていない」と指摘しました。解熱剤などの不足が深刻化しています。

韓国のユン・ソンニョル大統領は、5月16日、国会の施政方針演説で北朝鮮への人道支援に触れました。ユン大統領は「北朝鮮当局が呼応するならワクチンを含む医薬品、医療器具などの必要な支援を惜しまない」と明言しました。

5月22日、林芳正外相は、新型コロナウイルス感染が拡大する北朝鮮への支援を検討する必要があると話しました。

林外相はコロナ感染について、放置すると新たな変異株が発生する恐れがあり、「世界全体で立ち向かわないといけない。北朝鮮の状況をよく把握する努力をしなければならない」と述べました。

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まとめ

今回は、新型コロナ感染が拡大している北朝鮮について調べました。

北朝鮮ではワクチン接種が進んでおらず、PCR検査も行われていないため、発熱者は全て新型コロナ感染疑いとして処理されています。

北朝鮮の新型コロナ感染拡大を放置すると、新しい変異株が出現する恐れがあるので、日本からも支援の必要があると言われています。

北朝鮮の新型コロナ感染拡大が収束することを祈っています。

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