コロナワクチン4回目接種が各地の自治体で始まっています。
東京都では6月1日から、大規模接種会場で4回目接種を開始しています。
6月11日、仙台市の集団接種会場6か所において4回目接種が始まりました。
大阪府では大規模接種会場において、6月13日から4回目接種を行っています。
コロナワクチン4回目接種は可能なのか、高齢者は始まっているのか調べました。

コロナワクチン4回目接種は可能なのか?高齢者は始まっている?一般接種はいつ始まる?
4回目接種の対象者は?
4回目接種の対象者は、3回目のワクチン接種から5カ月が経過した以下の人です。
1.60歳以上の人
2.18歳以上で基礎疾患を有する人、その他重症化リスクが高いと医師が認めた人
新型コロナの年代別死亡率を調べています。
新型コロナによる年代別死亡率を見ると、60代以上が他の年代より高い傾向を示しています。
60代以上の人に4回目接種を行うことで死亡率を低下させます。
重症化リスクのある18歳以上に人は、具体的には、肺や心臓、肝臓、腎臓などに慢性的な病気のある人や、抗がん剤治療などで免疫の低下している人ら基礎疾患のある人たちや、BMI30以上の肥満の人です。
接種対象者は、自治体から接種券が郵送されます。基礎疾患などで接種したい人は、受診している医療機関、事前に相談できる医療機関などの医師に相談します。
使用するワクチン
1~3回目の接種ワクチンの種類に関わらず、ファイザーまたは武田/モデルナ社のワクチンを筋肉注射します。
接種券の発送
住民票のある自治体から接種券が送られてきます。
60歳未満の対象者については、接種券の発送方法が異なります。自治体へ接種券を要求する、接種会場で接種券を発行するなどの方法が検討されています。
60歳未満の対象者の接種方法は、自治体により異なるので自治体に確認する必要があります。
接種が受けられる場所
原則として住民票所在地の医療機関や接種会場で接種する。
接種を受けるための手続き
接種の時期になると、区市町村から「接種券」と「新型コロナワクチン接種のお知らせ」が届きます。
接種可能な時期であることを確認して、接種する医療機関や接種会場を探して、電話やインターネットで予約します。
ワクチンを接種するときは、「接種券」と「本人確認書類」を持参しけます。
4回目接種の有効性
3回目接種から時間が経過すると、新型コロナの予防効果が低下するので発症予防効果を低下させないように4回目接種を行います。
海外の研究で、3回目接種から4カ月以上経過した60歳以上の人に、ファイザー社ワクチンを4回目接種したとき、オミクロン株流行期において接種後6週間経過しても重症化予防効果が低下しませんでした。
厚生省は欧米などでも4回目接種が始まっているために、重症化リスクの高い人への4回目接種を行うことにしました。
英国健康安全保障庁によると、最初の2回でファイザー社またはアストラゼネカ社ワクチンを打ち、3回目にファイザー社またはモデルナ社を打った人の場合、3回目接種の直後のオミクロン株に対する発症予防効果は60~75%でした。
しかし、3回目接種から20週間以上経つと、発症予防効果はほぼゼロまで低下しました。
最初の2回にモデルナ社製を打ち、3回目にモデルナ社またはファイザー社を打った人の場合、3回目接種直後には発症予防効果が60~70%ありました。
しかし発症予防効果は、3回目接種から15~19週間経つと50%前後に低下しました。
以上のデータから、厚生省は重症化リスクがある60歳以上の人と基礎疾患のある18歳以上の人に4回目の接種を行うことにしました。
重症化に対する予防効果は、3回目接種から時間が経過しても大きくは低下しませんでした。
英国健康安全保障庁によると、65歳以上の人が急性呼吸器疾患の症状があって病院に搬送され、2日以上入院するのを防ぐ効果は、オミクロン株に対しても、3回目接種から105日以上経っても85.3%ありました。
また、入院して酸素投与を受けたり、人工呼吸器の治療や、集中治療室での治療が必要になったりするほど重症化するのを防ぐ効果は105日以上経った後でも86.8%ありました。
4回目接種は、重症化する可能性のある人の発症予防効果を上げるために行われます。
そのため60歳未満で重症化しにくい人は、今回の4回目接種の対象に入っていません。
4回目接種の安全性
4回目接種21日目までに現れた症状は、以下のように重大な副反応は認められていません。
ファイザー・モデルナの4回目接種の副反応
疼痛78.8% 倦怠感33.2% 筋肉痛24.5% 頭痛12.0%
硬結・腫脤12.0% 関節痛8.4% 37.5度以上の発熱6.6% リンパ節腫脤4.7%
紅斑・発赤8.0% 知覚障害1.5% アレルギー反応1.0%
一般接種について
60歳以上の人、18歳以上で基礎疾患のある人以外の一般の人への4回目の接種については、現在の時点では接種計画が公表されていません。
海外の4回目接種の状況も参考にして接種計画を発表すると思います。
まとめ
今回は、各地の自治体で始まっている60歳以上の高齢者と18歳以上で基礎疾患のある人への4回目接種について調べました。
4回目接種がスムーズに実施されて、新型コロナが収束することを祈っています。
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