2023年3月3日の参議院予算委員会で立憲民主党の小西洋之議員が、総務省の放送法の解釈変更に関する文書を巡って、高市早苗経済安全保障担当相が追及されています。
立憲民主党の小西洋之議員が明らかにした文書には、2014年から2015年の安倍政権化において官邸と総務省の間で放送法の新しい解釈をめぐるやりとりが書かれていた。
8年も前の文書を公開したのは、当時総務相であった高市早苗潰しのためと言われる。
高市早苗潰しの真犯人の政治家について調べました。
高市早苗潰しの真犯人は?ポスト岸田を狙う政治家か?大物議員か?
官邸関係者によれば、高市早苗潰しを図っているのは林芳正外相と茂木敏充幹事長の2人の大物議員のようです。
高市早苗潰しの大物議員1.林芳正外相
2022年2月当時、自民党政調会長だった高市早苗氏がジャーナリスト・櫻井よしこ氏が主催するインターネット番組「言論テレビ」に出演した。
林芳正外相がロシアの経済発展相と日ロ経済について協議したことに関して、高市早苗氏は「先進7カ国(G7)の結束を見出そうとするロシアを利することになる」と発言し、林芳正外相を痛烈に批判した。
官邸関係者は「林さんは昨年2月、ウクライナ情勢が緊迫する中でロシアの閣僚と会合を行いました。当時政調会長だった高市さんはそのことを“ロシアを利することになる”と批判。その因縁もあるのか、林さんは総務省問題が起きたあとに岸田総理に“辞めさせた方がいい”と進言したそうです」と語っています。
林芳正氏のプロフィール
林芳正(はやし よしまさ)氏は1961年1月19日生まれ、東京都出身、東京大学法学部卒業、ハーバード大学ケネディ・スクール修了、第17回参議院議員通常選挙で初当選し、岸田派所属の自民党議員です。
通産官僚の林義郎氏と母・万里子さんの長男として東京都で生まれ、父・義郎氏が第32回衆議院議員総選挙に旧山口1区から出馬するため山口県下関市へ移住したときに下関市立文関小学校へ転入した。
下関市立日新中学校、県立下関西高校をへて、東京大学法学部第2類を卒業し1984年三井物産に入社した。
1989年に三井物産を退社し、林家が経営するサンデン交通に入社した。1990年にサンデン交通を退社し、山口合同ガスに入社し、1991年4月から1992年9月までハーバード大学大学院で学んだ。
1992年12月に父・義郎氏が大蔵大臣に就いたため、帰国し大臣秘書官を務めた。1994年6月にハーバード大学を修了し、父・義郎氏の秘書になった。
1995年7月の第17回参議院議員通常選挙で山口県選挙区から自民党公認で出馬し初当選した。2012年9月、自民党総裁選挙に立候補した。2012年12月第2次安倍内閣で農林水産大臣に任命された。
2021年10月31日の第49回衆議院議員総選挙において山口3区から自民党公認で立候補し当選した。
自民党・岸田派の名誉会長を務めた古賀誠元幹事長は「ポスト岸田の有力候補として、林芳正外相がふさわしい」と語っています。
高市早苗潰しの大物議員2.茂木敏充幹事長
2022年4月当時、茂木敏充幹事長と高市早苗政調会長の態勢でしたが、茂木敏充幹事長は高市早苗政調会長に話を通さず、岸田文雄首相と麻生太郎副総裁と3人で会談を開き政治を進めていました。
高市早苗政調会長には5000円給付や原油高対策でも相談されずに決められた。高市早苗政調会長は「勝手にやらないで」と猛反発していました。
官邸関係者は「(茂木敏充幹事長について)周囲に“辞めてもらってもいい”と語っていた」と話しています。
茂木敏充幹事長のプロフィール
茂木敏充(もてぎ としみつ)氏は1955年10月7日生まれ、栃木県足利市出身、東京大学経済学部卒業、ハーバード大学行政大学院修了、自由民主党所属の衆議院議員(10期)、平成研究会会長の政治家です。
栃木県立足利高等学校から東京大学経済学部へ進学し、大学卒業後、丸紅、読売新聞社に勤務した。ハーバード大学ケネディ行政大学院を修了しマッキンゼー社に務めた。
1993年、第40回衆議院議員総選挙に日本新党公認で旧栃木2区から出馬し初当選した。1995年に自民党に入党した。2021年10月31日、第49回衆議院議員総選挙に当選(10期目)し、甘利明氏の後任として自民党幹事長に就任した。
茂木敏充幹事長がポスト岸田の実績を積み上げていると言われる。日本維新の会や国民民主党と連携し、岸田文雄政権の運営を支えている。
平成研究会(茂木派)は党内第2派閥であり、ポスト岸田に近い位置にいる。
高市早苗さんが潰される理由について調べました。
高市早苗潰しの理由1.高市早苗さんの地元の知事選挙を保守分裂選挙にした。
高市早苗さんが総務相時代に秘書官だった平木省氏を推薦し、現職の荒井正吾知事と保守分裂選挙になった。高市早苗さんの根回し不足と言われている。
高市早苗潰しの理由2.ポスト岸田を目指す大物議員には目障りな存在である。
高市早苗さんは大物議員と折り合いが悪く、特にポスト岸田を目指す議員からは目の上のたんこぶになっている。
高市早苗潰しの理由3.後ろ盾の安倍晋三元首相がいなくなった。
後ろ盾がいなくなって高市早苗さんが孤軍奮闘しているので潰しやすいと見られている。
高市早苗さんのプロフィール
高市早苗(たかいち さなえ)さんは1961年3月7日生まれ、奈良県出身、神戸大学経営学部経営学科卒業、自民党所属の衆議院議員(9期)の政治家です。
父親はトヨタ系列の自動車会社勤務、母親は奈良県警察勤務の共働き家庭に生まれた。
神戸大学経営学部を卒業後、松下政経塾に入塾した。1989年テレビ朝日のキャスターになった。1990年10月、フジテレビ系列の「朝だ!どうなる?」のメインキャスターになった。
1993年、第40回衆議院議員総選挙に奈良県全県区から無所属で出馬しトップで初当選した。1996年11月に自民党に入党した。
2014年9月3日、第2次安倍改造内閣で、女性初の総務大臣に就任した。
2021年、自民党総裁選挙に立候補し岸田文雄氏に敗れた。
根拠捏造?
2023年3月3日、参議院予算委員会で立憲民主党の小西洋之議員が、放送法の解釈変更をめぐって総務省から出された文書を公表した。
総務省官僚から入手した文書で78ページもの文書でした。安倍政権の2014年から2015年まで、官邸と総務省間で放送法に関する新しい解釈がやり取りされたという内容でした。
この文書について当時首相補佐官だった磯崎陽輔元参議院議員は「総務省と意見交換したのは事実だ」とTweetした。
しかし当時の総務大臣・高市早苗氏は「全くの捏造文書」と否定した。
松本剛明総務大臣は「行政文書」と認めたが、正確性を確認できないものがあると述べた。
今回の総務省の文書を立憲民主党の小西洋之議員にリークしたのは、高市早苗さんに恨みを持っている総務省の最高幹部と言われている。
この問題を深追いすると、追及している立憲民主党の小西洋之議員と総務省の最高幹部にブーメランして追及の矛先が向かう恐れがあると言われています。
まとめ
今回は総務相時代の文書で追及されている高市早苗さんを潰したいと考えているポスト岸田を目指す大物議員について調べました。
総務省の最高幹部のリークで始まった文書問題は、捏造かいなかはっきりせずに終わりそうです。
高市早苗さんの今後の活躍を祈っています。
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