NHK党のガーシー議員が国会への欠席を続けている問題に関して、参議院の懲罰委員会は「議場での陳謝」の処分にすることを全会一致で可決しました。
ガーシー議員の懲罰案の議場での陳謝処分について調べました。
ガーシー議員の懲罰案の議場での陳謝処分とは?
2023年2月21日の参院懲罰委員会で、NHK党のガーシー議員の懲罰を「議場での陳謝」とすることに決定しました。
ガーシー議員の陳謝文案は「院内の秩序を乱したことを誠に申し訳なく、深く自責の念に堪えません。ここに謹んで陳謝いたします」とすることに決めた。
国会法の第122条において懲罰は
公開議場における戒告、公開議場における陳謝、一定期間の登院停止、除名の4種類があり、ガーシー議員の処分は「公開における陳謝」に決まりました。
ガーシー議員が応じない場合は、さらに重い処分の「除名」になる可能性があります。
ガーシー議員は2022年7月の参院選挙でNHK党の比例で初当選しました。選挙期間からUAEのドバイに滞在していて、国会に出席していません。
公約は「当選しても日本へ帰らず海外で政治活動をする」として、28万7千票超を獲得しました。
ガーシー議員はSNSで「海外でSNSを利用して政界・経済・芸能あらゆる業界の不正を暴露し裁いていくことで、この国の不満を一つ一つ解消していきたい、これが私に投票していただいた皆様との約束であり理解を頂いている」と主張しています。
国会法では招集日から7日以内に召集に応じない、会議または委員会に欠席などで処分されることが決まっています。
NHK党の浜田政調会長は「国会への欠席を続けていることで懲罰委員会にかけられることは国会法でも定められており妥当だと思う。今回、除名ではなく陳謝に落ち着いたことも妥当だと考えている」と述べた。
浜田政調会長は、ガーシー議員が帰国して議場で陳謝を行う可能性は「ないです」と答えています。
なぜ辞職に追いやれない?
ガーシー議員の不満は、懲罰委員会の鈴木宗男委員長に向かっています。
ガーシー議員が「オレを辞めさせれるのはムネオハウスやなく、オレに票入れてくれた有権者だけや!勘違いすな」と発信したのに対して、鈴木宗男委員長は「意見があるなら出てきて言っていただきたい“何とかの遠吠え”みたいな話は私は受け付けない」と答えました。
ガーシー議員をなぜ辞職に追いやれない?
ガーシー議員の処分を、「公開における陳謝」にして「除名」にできなかった理由について調べました。
ガーシー議員を辞職に追いやれない理由1.選挙で選ばれた議員の地位であるので民主的な手続きを行った。
ガーシー議員は28万票超を獲得して当選しており、最終的に除名するにしても民主的にガーシー議員の意見を聞いて判断したいと考えている。
鈴木宗男委員長は「『最初から厳しい判断をすべきだ』という意見もあったが、民主的な手続きの選挙で得た立場であることから手続きを大事にした。今の段階では陳謝でまとまり、国民に対しても説明がつくと思うが、相手の出方によってはさらなる手続きがとられると思う」と述べています。
ガーシー議員を辞職に追いやれない理由2.ガーシー議員がドバイにいて帰国していない。
ガーシー議員が日本にいないので、一発で「除名」にすると民主的な手続きができていないと非難される恐れがある。
ガーシー議員の「公開における陳謝」を聞いてから、次の処分を決定したほうが民主的な手続きになる。
ガーシー議員を辞職に追いやれない理由3.NHK党が辞職に反対するのでNHK党の理解を得てから「除名」処分を行う。
NHK党はガーシー議員が帰国しない理由を正当化し「除名」を回避するため、楽天の三木谷浩史会長などを民事訴訟すると語っています。
NHK党の立花党首は「このままガーシーを簡単に除名させません。三木谷浩史氏、綾野剛氏、神谷宗幣氏、3人とも新しい民事裁判提起します」とTweetしました。
立花党首は「NHK党は、楽天代表の三木谷浩志氏を提訴する事にしました!NHK党所属ガーシー参議院に対する警視庁への虚偽告訴罪として、今週中に、東京地裁に提訴します!」と投稿し、さらに「これまで、楽天三木谷氏に対して直接的な攻撃をしてきませんでしたが、三木谷氏が警視庁に対して、刑事告訴【ガーシーから名誉棄損された】している事実を確認しましたので、NHK党として、動きます。楽天三木谷氏を取材しないNHKに対しても裁判します」と民事訴訟の内容を明らかにしました。
ガーシー議員のプロフィール
ガーシー議員は本名:東谷義和(ひがしたに よしかず)、1971年10月6日生まれ、兵庫県伊丹市出身、阪南大学、西麻布のバーや芸能事務所、アパレル会社の経営をへて、ギャンブル依存症になり、芸能人の名前を利用した詐欺を行ったあと、暴露系YouTuberになった。
YouTuberヒカルから詐欺容疑を告発されドバイへ逃れ、ドバイで参議院議員選挙にNHK党の比例で出馬し初当選した。当選後に参議院へ出席しないため「公開における陳謝」の処分を受けた。
まとめ
今回は参議院から「公開における陳謝」の処分を受けたガーシー議員について調べました。
ガーシー議員が早期に帰国して、正当な罰を受けることを祈っています。
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