2023年4月10日現在、入学、就職などで移動が多いこともあり、新型コロナウイルスの新規感染者数が徐々に増えています。
オミクロン株が新しい変異株による感染が増えていて、第9波が始まっていると言われています。
新型コロナウイルスの第9波が今後どうなるのか調べました。
コロナウイルス第9波が来る?
2023年3月23、24日頃から、新型コロナウイルスの新規感染者数が増加傾向を示し第9波に入っていると言わます。
第9波の主流のオミクロン株は、第8波のBA.5から新しい変異株XBB.1.5へ変化しています。
東京都では、XBB.1.5が4月初めに新規感染者の60%まで増加すると予測されています。
新しいオミクロン株の変位株XBB.1.5は、これまでの変異株と比較して免疫を逃避しやすいと言われます。
またインドでは、変異株XBB.1.16が中心的な株になっていて、日本でもXBB.1,5の流行にあわせてXBB.1.16が流行する可能性があります。
XBB.1.16はXBB.1.5と比較して、1日当たりの増殖率が1.4倍高いと言われ、XBB.1.16が主流になると新規感染者数が急激に増加する可能性があります。
京都大学大学院医学研究科の西浦博教授は「XBB.1.5の流行を制御しなければ、9波は8波を越えてくる大規模な流行になるリスクが十分にあるものと想定されます」と、第9波が第8波を越えると予想しています。
オミクロン株になり全感染者に占める重症者や死亡者数は、減少していますが、全体の感染者数は増加しています。
新型コロナウイルスの第9波の特長について調べました。
第9波の特長1.オミクロン株の新変異株XBB.1.5が主流になる。
新変異株XBB.1.5は、今までの変異株より免疫を逃避する力が強く、感染力が高い。
今まで新型コロナウイルスに感染した人も感染する可能性がある。
第9波の特長2.インドで流行しているXBB.1.16が日本に入ってくる。
新変異株XBB.1.16は、1日当たりの増殖率がXBB.1.5の1.4倍ある。
XBB.1.16がインドから入ってくると、新規感染者数がさらに増えて、極端に多くなる可能性がある。
第9波の特長3.新規感染者数が第8波を越える可能性がある。
第9波が第8波の新規感染者数を越えても、重症者は少なくなると予想されている。
第9波の特長4.第9波のピークが5類移行後になる可能性がある。
5類移行と第9波のピークが重なる可能性があり、重症者数と死者数を減らすために政府の対応が要求されている。
5類移行のタイミング重なるか?政府の対策は?
新型コロナウイルスの特長は、春に流行する傾向があることです。
過去の春に、爆発的に流行しました。
2020年春には、全国に緊急事態宣言が出された。
2021年春には、アルファ株が爆発的に流行した。
2022年春には、オミクロン株が流行した。
2023年も、3月末から新規感染者数が増加する傾向を示し、第9波が来ると予想されている。
西部学園医学技術専門学校東京校の中原英臣校長は「5月8日からは感染症法上の位置づけが5類に引き下げられる。人の活動も活発で感染リスクが高まる材料が揃っています。大きな流行になる恐れは捨てきれず、警戒が必要です」と、第9波と5類への引き下げが重なることを警戒しています。
5類移行による変更点と政府の対策を調べました。
5類移行による変更点1.マスク着用が個人の判断に委ねられる。
JR各社と私鉄各社は乗客にマスク着用を求めない方針です。イオンやイトーヨーカドーなどのスーパーや大型テーマパークでもマスク着用を求めていません。
4月以降、学校ではマスクは自己判断になり、マスク着用を求めなくなります。
医療機関や高齢者施設などはマスクを求める場合があります。
5類移行による変更点2.ソーシャルディスタンスなどを削除します。
人との間隔は最低1メートルあける、感染が流行している地域への移動は控える、接触アプリの活用などが削除された。
手洗いや三密回避は続けられます。
5類移行による変更点3.2024年からワクチンが定期接種に移行し、自己負担が検討されています。
2023年中も、ワクチン接種が無償で行われます。2024年から自己負担になるのか検討中です。
ワクチン接種が自己負担になった場合は「財務省の試算では接種1回当たりの費用は約9600円。自治体による補助の可能性はあり、インフルエンザワクチン並みの5000円程度に落ち着くのではないか」と、自己負担5000円と予想されています。
5類移行による変更点4.PCR検査は全額自己負担になる。
PCR検査の公費負担は5月7日に終了する予定です。日本調剤の抗原テスト5回分は7980円です。
5類移行による変更点5.医療費が自己負担になる。
70歳未満(自己負担3割)の外来医療費は、約2590円から約4170円に増えると言われます。
入院医療費は9月末まで公費支援を続けます。10月から自己負担になります。
5類移行による変更点6.インフル対応の病院で受診できる。
加藤厚労相は「現在、全国で4.2万の医療機関にコロナに対応していただいておりますが、季節性インフルに対応している最大6.4万の医療機関での受診を目指しています」と語っています。
医療専門家は「いくつかの病院に状況を聞きましたが、5類移行後は空床確保料を含め、あらゆる補助金が段階的に減らされるので、〈コロナの入院病床を維持すればするほど大赤字になってしまう〉と頭を抱えているところが多い」と、赤字により臨時入院施設の閉鎖が始まっていると言われます。
政府の対策は?
第9波のピークが、5類移行と重なることが考えられていますが、政府から具体的な対策は出されていません。
第9波に対する、政府の適切な対策が求められています。
まとめ
今回は5月に行われる新型コロナの5類移行と第9波のピークが重なる可能性について調べました。
5類移行による変更点と第9波への政府の対策についても調べました。
第9波のピークに対して、政府が適切な対策をすることを祈っています。
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