2022年12月21日の新型コロナウイルスの国内の新規感染者は20万6943人でした。7日移動平均では15万4492人でした。
都道府県では東京都の2万1186人が最高で、1週間前(1万8812人)より2374人増加しました。新型コロナウイルスの患者が急増しています。
新型コロナ急増の理由について調べました。
新型コロナ急増の理由は?
国内の新型コロナの新規感染者は、12月21日の7日間移動平均が15万4492人で、1週間前の7日間移動平均(13万5031人)より1万9461人増加しました。
専門家や医師から「新しい第8波がはじまった」と指摘されています。
第8波のピークはいつか、どんな対策が求められるか調べました。北海道では11月16日に1万1112人になり第7波のピークを越えました。
政府分科会の尾身茂会長は「全国的にみてスピードの差はありつつも感染は拡大傾向にある。新しい波に入りつつあると言ってもいいんじゃないか」と、第8波に入っているとの認識を示しました。
厚生労働省の専門家会合は「今後も新規感染者数の増加が予想され、ことし夏の『第7波』のような感染拡大となる可能性もある」と第8波による感染爆発を心配しています。
新型コロナ急増の理由について調べました。
新型コロナ急増の理由1.第7波でオミクロン株BA.5の感染者が少なかった地域で急増している。
第8波は北海道や東北地方から始まりました。第7波でオミクロン株BA.5の感染者の少なかった地域は、オミクロン株BA.5に対して免疫を持っている人が少なく、感染者が急増する。
12月21日の時点で直近1週間の人口10万人当たりの感染者数は佐賀県、鳥取県、熊本県、島根県などが高い値を示しています。
直近1週間の人口10万人当たりの感染者数(12月21日時点)
佐賀県 1362人
鳥取県 1354人
熊本県 1313人
島根県 1256人
広島県 1116人
大分県 1115人
厚生労働省専門家会合の脇田隆字座長は記者会見で「沖縄では夏に非常に大きな拡大があったが、いま感染者数は非常に低いレベルにある。多くの人が『BA.5』への免疫を獲得し、『BA.5』の流行への耐性がある。一方、夏にそれほど拡大がなかった地域で、感染拡大が大きくなっているという認識だ。北海道や東北、北陸では感染者数が多い」と語りました。
東京医科大学の濱田篤郎特任教授は「今の流行は『第7波』の『BA.5』の残り火が再燃している状況だと見られる。大都市圏も増えているが、むしろ地方都市で顕著に増えている。『第7波』で比較的感染者数が少なく、感染による免疫の獲得が少なかった地域で、残り火が再燃していると考えるのが妥当だろう」と、第8波について説明しました。
新型コロナ急増の理由2.寒くなり室内で過ごすことが多くなり、人の距離が接近している。
新型コロナは飛沫感染するウイルスで、人の距離が接近することで感染者が急増します。
2021年1月に第3波、2022年1月に第6波が発生し、冬場に感染拡大しました。
新型コロナ急増の理由3.今までのワクチンがオミクロン株に対応していなかった。
従来株ワクチンはオミクロン株への感染予防効果が弱く、短期間で効果が無くなります。
日本だけでなく北半球全体で、今冬に新型コロナの感染拡大することが恐れられています。
新型コロナ急増の理由4.オミクロン株とは別の変異株の出現が恐れられています。
2021年11月にアフリカ南部でオミクロン株が発生し、世界的な流行を起こしました。
それと同じような状況で新たな変異株が出現すると、感染力が強く重症度が重くなることが心配されています。
今後、懸念されるのがオミクロン株BQ.1などの新規の変異株の流行です。
年末年始に医療ひっ迫する可能はある?
日本医師会の釜萢敏常務理事は「新たな波が始まったと捉えざるをえないのではないか。医療提供体制をできるだけ急いで整えなければならないという危機感を持っている」と、医療提供体制の整備を訴えています。
新型コロナとインフルエンザの流行が重なると医療現場がひっ迫します。
厚生労働省専門家会合の脇田隆字座長は「オミクロン株BA.5による今後の感染のピークは年内にも訪れるのではないか」と、ピークに関する見解を示しました。
群馬県では年末年始の医療ひっ迫をさけるために
オミクロン株対応ワクチンの接種
定期的な換気の徹底
検査キットや解熱剤の事前準備
感染が不安な場合は無料検査を受ける
の4項目の感染対策を推奨しています。
岐阜県では年末年始の医療ひっ迫を回避するために、「岐阜県医療ひっ迫警戒宣言」を出しました。
岐阜県では新型コロナの感染急拡大に歯止めがかからず全国平均を上回る勢いで新規感染者が増加しています。
まとめ
今回は第8波に突入したと言われる新型コロナの感染拡大の理由について調べました。
地方での感染者の増加が目立っていて、年末年始の医療ひっ迫を回避するために各県で工夫していることが分かりました。
新型コロナが収束することを祈っています。
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