コロナ5類引き下げの影響は?死者数増加の中大丈夫なのか?検査費やワクチン接種費が有料化か?

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2023年1月18日、岸田首相は加藤厚生労働相らと首相官邸で協議し、新型コロナウイルスの感染症法上の分類を、現在の「2類相当」から「5類」へ引き下げる方針になりました。

コロナ5類引き下げの影響、死者数増加の中大丈夫なのか調べました。

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コロナ5類引き下げの影響は?死者数増加の中大丈夫なのか?

厚生労働相の諮問機関の厚生科学審議会の感染症部会で専門家の意見を聞いて引き下げ時期を決定する方針です。

感染症法では、感染症を1~5類に危険性に応じて分類していて、新型コロナは「新型インフルエンザ等」に含まれ「2類相当」に位置付けられています。

2023年1月18日、国内の新型コロナウイルスの新規感染者12万3650人が確認されました。死者は430人でした。

1月18日の東京都の新型コロナウイルスの新規感染者は9187人で、前週の同じ曜日より7585人減少しました。

現在の第8波は1月上旬にピークを迎え、徐々に下がってきています。しかし、死者数を見ると第7波より増えています。この1カ月で亡くなった感染者の内9割が70歳以上の高齢者でした。

死者数増加の理由について調べました。

死者数増加の理由1.感染者数を正確に把握していない。

オミクロン株になってから、新型コロナに感染しても軽症で直る人が多いため、感染しても報告していない人が増えている。

統計に出てくる患者数より、実際は多くの患者が発生していると思われる。母数が多いと重症者が増えて、病院へ入院できずに無くなっている人もいると考えられる。

死者数増加の理由2.持病が悪くなって合併症で亡くなる人が多い。

第8波は新規感染者数が多く、分母が大きくなっているので重症化する患者も増えている。持病を持っている人が新型コロナに感染すると重症化する患者が増えます。

新型コロナが重症化した患者に持病があると、合併症を起こして死亡する人が多くなっている。

死者数増加の理由3.高齢者施設のクラスター発生が多い。

高齢者が多くいる高齢者施設や医療機関でのクラスターによる感染が多い。高齢で体の弱い人が亡くなっている。

死亡者数が増える傾向は続くと言われています。

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新型コロナ5類引き下げの影響について

新型コロナウイルスを5類へ引き下げたときの影響について調べました。

1. 医療費の窓口支払い分の公費負担が無くなる。

(治療費が公費で負担されないと感染者が検査や治療を受けないことが考えられる、ワクチンの接種率が低下する)

2. 患者に入院を勧告する都道府県知事の権限などの法律上の根拠が無くなる。

(患者が増加したときに行政による入院調整が行われず地域を越えた調整も難しくなる、行動制限ができなくなる)

3. 新たな変異ウイルス、感染力の強いオミクロン株の変位株XBB.1.5の感染拡大に対応できなくなる。

(感染力の強く重症化しやすい新たな変異ウイルスが出てきたときに対応が遅れる可能性がある、水際対策がおろそかになる)

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死者数増加の中で5類へ引き下げて大丈夫か?

感染法上の分類を5類へ引き下げても、今後も下記のような対策が求められています。

1. 感染者が他の人に感染させないための対策(感染者の隔離施設、高齢者施設でクラスターを発生させない対策など)が必要です。
2. 地域の医療がひっ迫したとき、広域的に調整を行う機能を維持する。
3. 予防接種ができる体制を維持する。
4. 重症化しやすい新たな変異ウイルスが出てきたとき、接触を抑制する対策を行う。

「2類相当」から「5類」へ引き下げても、今までの「2類相当」の対策を引き続いて維持し、状況をみて制限を緩めていくことが重要です。

検査費やワクチン接種費が有料化か?

「2類相当」から「5類」へ引き下げても、国民の受診控えや医療現場の混乱を避けるために公費負担は特例的に継続する方針です。

公費負担については、段階的に廃止することにしています。検査費やワクチン接種費の有料化は、新型コロナの感染状況を見て実施すると思われます。

新型コロナウイルスの感染法上の分類と措置
医療費の窓口負担分 入院勧告・指示 感染者の把握方法 主な感染症
2類相当(新型インフルエンザ等) 公費 ○ 全数把握 新型コロナ
新型インフルエンザ
5類 自費 × 全数把握(風疹)
定点把握(季節性インフルエンザ)
新型コロナを引き下げ

マスク着用については、感染リスクの極めて低い場面では着用を控えるように呼び掛けています。

屋外は原則不要で、屋内では会話がほとんどなく距離を確保している場合は必要なしになっています。

まとめ

今回は新型コロナウイルスの現在の「2類相当」から「5類」への引き下げによる影響について調べました。

新型コロナウイルスの新規感染者は減少傾向が見られますが、死者数は高止まりしています。新型コロナの「5類」への引き下げは、高齢者のクラスター発生による死者数の増加を考慮して行う必要のあることが分かりました。

新型コロナウイルス感染症が収束することを祈っています。

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