木村拓哉さん主演のドラマ「教場」見ていた人も多かったのではないでしょうか。豪華なキャスト共に警察学校を舞台にした人間ドラマ。新春SPドラマとして2年連続での公開となり、話題になっていましたよね。
主演の木村拓哉さんは、今までとは異なり冷酷な教官を熱演し、また新たなファンを獲得したように感じます。そんな「教場」ですが、原作でも人気のミステリー作品はテレビドラマとなり、変化した部分はあったのでしょうか?詳しく見ていきたいと思います。
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教場の原作は何?
原作は、長岡弘樹さんによる警察学校を舞台とした警察小説シリーズで、連作短編集3巻と、長編1巻が出版されています。第1作である『教場』は『週刊文春ミステリーベスト10 2013年』にて第1位に、『このミステリーがすごい!2014年版』では第2位にランクインするなど、書籍としてもその人気ぶりは一目瞭然ですよね。
「教場」とは、警察学校における「クラス」のことを指すようです。今回フジテレビにてドラマ化された部分は『教場』と『教場2』から放送されました。
“警察学校は、優秀な警察官を育てるための機関ではなく、適性のない人間をふるい落とす場である”というキャッチフレーズをもとに、過酷な警察学校を舞台に生徒たちの成長を描く物語です。また、観察力に長けた教官が極限状態で生徒たちが抱いた邪な思惑を暴いていくミステリーでもあります。
原作では、風間教場の本来の担任である植松教官が肺炎で入院し休職した代わりに風間公親が担任として生徒たちを見ていきます。些細なことですぐ怒鳴る鬼のような植松教官に対して、風間教官は物腰が柔らかい白髪のおじさん。道場の裏手にある花壇で百日草をマメに世話をしています。
観察力に優れ、学生の動向もきちんと見ているような人物です。服部教官や須賀教官など厳しくすぐに手をあげてしまう暴力教官がいる中で、異質な存在とも言える主人公の風間教官。すぐに退校を命じられてしまう極限状態の中で、風間教官に導かれ覚醒していく生徒たち・・・。どのような成長を遂げていくのでしょうか。
テレビドラマでは、意外性のあるキャスティングで話題になった風間教官。常に退校届出を持ち歩き、「警察官として適性のないものをふるいにかける」という信念の元、適性のない生徒には容赦なく退校届出を突きつける冷徹な人間でした。他の登場人物もキャラクター像が大幅に変化していたりと、話の大筋は変わらなくともテレビドラマ用に改変されていました。
教場3続編の可能性は?
昨年の1月にフジテレビ開局60周年特別企画として登場したのがこの「教場」シリーズ。緊迫したストーリー展開に引き込まれた方も多いはず、前編15.3%、後編15.0%と高視聴率をマークしていました。衝撃のラストにSNSでは続編を望む声が多くあがりました。
200期の卒業式のシーン。濱田岳さん演じる鳥羽暢照と握手した際に「私の右目のことで覚えがあるな」と告げる風間教官。エンディングロールが終わると大雨の中後輩の遠野と一緒に張り込みをしている刑事時代の風間が映し出されます。刃物のようなものを持った男を見つけ、1人追いかける遠野ですが、男を取り逃してしまいます。「すいません、見失いました」と戻る遠野が傘を開いた瞬間、男に後ろからメッタ刺しにされてしまうのです。
救援を呼ぶ風間に男のドライバーが風間の右目に当ってしまいます。その後、男が逃走中にぶつかったのが鳥羽だった・・・というラストで締め括られました。ここまで風間の義眼に触れてきませんでしたが、怒涛のラストに見ていたファンたちも驚きの声が隠せないといった様子でした。
これに監督は「コンテンツとしては、学園ものと犯罪ミステリーの要素がミックスされていて、面白いですよね。ただ、原作のエピソードはだいぶ使いましたし、警察学校の中で常軌を逸した事件もそうそう描けない。もし第3弾を作るとなると、警察学校の外の話とか新しい展開を考えないといけないと思います。
脚本の君塚良一さんは『ネタは、もうなんとなくありますよ』と仰っていました。次回への伏線は張ってみましたが、どうなるでしょうね。主演の木村くんとは『次やるとしたら、何する?』みたいな話は雑談程度にしました」となんとも意味深な回答ですね・・・
教場2の衝撃のラストから何もないとなるとかなりの消化不良な気もしますし、原作では描けなかった部分としてまたテレビドラマに帰ってきて欲しいなと思ってしまいます。
まとめ
今回は木村拓哉さんが演じて話題になった「教場」についてのお話でした。ジャニーズの方が白髪で冷酷な役を演じるというのはあまりイメージがなかったですが、返ってそれが木村拓哉さんの新境地として更なる人気に火がついたのではないでしょうか。
原作とは少し異なりながらも独特の世界観が見る人を引き込む力がありますよね。気になる続編もやってくれると信じて待ってみましょう。
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