絶対王者のフェラーリを打ち負かそうとしたフォード社の人々の姿を描いた映画のフォードvsフェラーリは2019年に公開され、大きな反響を呼んでいます。
映画フォードvsフェラーリのあらすじネタバレはどのようなものなのでしょうか。また、映画の評価はどのようになっているのでしょうか。
この記事では、映画フォードvsフェラーリのあらすじネタバレをご紹介し、映画の評価についてもまとめていきます。最後までお読みいただけると幸いです。
フォードvsフェラーリあらすじネタバレは?
1950年代後半になって、名レーサーのキャロル・シェルビーは、心臓の疾患が明らかになり、引退しました。その後、シェルビーはスポーツカーの製造会社を作り、成功していました。
そんなある日のこと、シェルビーのもとにフォード社からオファーが舞い込み、ルマン24時間レースで絶対王者のフェラーリを打ち負かすことができるようなレーシングカーを製作して欲しいと依頼されます。不可能とも思えるこの依頼をフォード社の熱意を感じたシェルビーは引き受けます。
フォード社は経営が行き詰っていたのですが、買収があと一歩で成功しようとするところでフェラーリの高慢な態度に腹を立てて、会長のフォード2世はフェラーリをルマン24時間レースで打ち負かすことを決意し、シェルビーに打倒フェラーリを託したのでした。
シェルビーはルマン24時間レースに参加してアメリカ人として初めて優勝した経験がありました。シェルビーはレースへの闘争心をいまだ失ってはいませんでした。
しかしすでに、ルマン24時間レースまでには90日しかなく、シェルビーは優秀なドライバーであったケン・マイルズのもとを訪ね、レースへの勝利の道筋を開こうとします。工場の経営がうまくいっていなかったマイルズはシェルビーに協力することを決めました。
こうして、フェラーリを打ち負かすためのレーシングカーの開発が始まりました。しかし、マイルズの妥協を絶対に許さない態度に反発が起こり、マイルズを外そうとする画策もありましたが、シェルビーが危機を救い、2人は友情で結ばれていきます。
レースの当日、1位のマイルズの1号車からから3位までをフォード社が独占しますが、記録を更新し続けるマイルズにフォードの責任者は減速して3台同時にゴールするようにと理不尽な要求をしてきます。シェルビーはマイルズに判断をゆだねます。マイルズは3台同時にゴールすることにします。しかし表彰台には登りませんでした。
その後も、より速いレーシングカーの開発に情熱を傾けたシェルビーとマイルズですが、その過程でマイルズは命を落としてしまいました。
マイルズの死に立ち直れなくなったシェルビーですが、マイルズの妻と子供の励ましを受け、新たな挑戦をする決意を固めました。
映画の評価は?
ここからは映画フォードvsフェラーリの評価についてまとめていきます。
クリスチャン・ベイルが演じるケン・マイルズの演技に関しては、シェルビーを演じたマット・デイモンに勝るほどの評価がなされていて、非常に大きな存在であると考えられています。
ベイル演じるマイルズが、ルマン24時間レースの記録を更新していったにもかかわらず、最後に減速するシーンには非常に胸が痛くなる切ないシーンであるという感想が多くありました。
さらに、打倒フェラーリを掲げて、無謀とも思えるプロジェクトに挑戦していくシェルビーをはじめとするフォード社の人々の姿には大きな感動を覚えたという感想が非常に多いです。
何かとても強いものを打ち負かそうとして必死になる人々の姿は、純粋に美しく、最後は不本意な結果に終わってしまったということも相まって、人々を引き付けてやまないストーリーとなっているのではないかと思われます。この点に関しては、非常に高評価が多かったです。
自動車やレースのことにあまり詳しくなくて、見るのをとまどっていた人も少なからず存在していたようですが、これはレーシングカーやレース本位の映画、車マニアのための映画というわけではなく、1つの目標によって結ばれた友情など人物本位のストーリーの展開になっているので、車に詳しくないけれど、見ているとそのようなことは関係なく感動したという評価も非常に多く見受けられ、この映画がカードラマではなくヒューマンドラマであるということを強く感じた人が多かったようです。
題名からしてフォードとフェラーリがルマン24時間レース優勝をめぐって開発にしのぎを削る様子を描写するのを期待していた方もいたようでフェラーリ側からの視点がほとんどないことが残念であるという指摘も多くありました。
フォード社の側からの視点がほぼすべてであるのでストーリー上にはフェラーリ側からの物語というものはありません。この点、フォードvsフェラーリというタイトルからは違和感があるのかもしれません。
総じて、映画フォードvsフェラーリの評価は高いものでした。
まとめ
ここまで、映画フォードvsフェラーリのあらすじネタバレと評価についてまとめてきました。この映画は、フォードのルマン24時間レース優勝に向けてマシン開発に情熱を傾ける人々の固い友情やカーレースへのひたむきな思いを描いています。
カーレースがメインでありながら、それを上回る人間味の濃いストーリー構成となっていることが、この映画をひときわ際立たせているのではないでしょうか。1つの目標に向かって努力する姿の素晴らしさを味わえる作品です。
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